雲取山~芋ノ木ドッケ~白岩山~霧藻ヶ峰~妙法ヶ岳~三峰 あんど芝桜

 ほんの少し肌寒さを感じて目が覚めた。 とは言っても寒さで寝てらんない!という事は無く、ん~もう一枚薄掛けあるといいかな・・・と言う程度。 ヘッ電の緑色光を点灯し時計を確認するとちょうど4時なので、たっぷり8時間の睡眠は取れている。 あまりゴソゴソ音を立てて同宿の3人を起こすのも悪いのでヘッ電を片手に抜き足差し足でトイレに向かい用を済ませると、空は少し白み出していた。

  ふと山梨側の斜面の方に目をやると、森の中にキラーン!と光る点が二つ。 動物である。 が、なにかおかしい。
体が妙にまるっこく、光点の位置が鹿よりも地面に近い。 加えて、移動するときの動きがピョンピョン跳ねずにのしのしという感じで妙に重量感がある。

 サーッと背筋が冷たくなり慌てて避難小屋に戻ると、音を出すのも気にせずガラガラピシャリと引き戸を閉めた。 
 「くくくく熊じゃねーかあれ・・・」 
丸っこい動物はヘッ電の光を当てると斜面の下の方に消えていったが、とりあえず他3人が起き出すまではなかなか外に出る気になれなかった。

 とりあえず3人が起き出したところで音を立てても平気なのでシュラフやマットを畳み、食事の支度をする。 とは言っても乾パンとカップスープなのでお湯を沸かすだけだ。 カップスープは朝方の冷え込みの時には美味しく、また水分の少ない乾パンを流し込むのにはピッタリでなかなかの優れものだ。 

 食事を済ませたらまた山頂に移動し日の出を待つ。 霞が厚いのは昨日と同じだが、富士山は顔を出しているし霞の上からでも真っ赤な太陽が顔を出してくれたのでそれなりに形にはなった。 避難小屋に戻ろうかと言うところで、同じく避難小屋泊の年配のおじさんが秩父方面へ向かって出発していた。 昨日の晩飯も今朝の朝食を摂るときも半身シュラフに突っ込んだままで小屋から出てこないカタツムリのような人だったが、出発に関してはやたらと俊敏なので少しおかしくなってしまった。

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 これから霧藻ヶ峰まではトイレは無いので改めてお腹の中の物をできるだけ出してから出発。 秩父側の斜面は奥多摩側と違い急峻かつ足場はガレており歩きにくく、森も深く薄暗いので全く雰囲気が違う。 大菩薩嶺も唐松尾根や大菩薩峠から雷岩までの稜線と、山頂から丸川峠への道の雰囲気が全く違う事に驚いたが、ココもその豹変具合ではなかなかのものだ。 日射が弱い北側のせいか、深い森林のせいか、林床にはコケが密生しておりそこにさらに可憐な白い花が咲いている。 後で調べたら「バイカオウレン」というらしく、なるほど梅の花に似ている。 盆栽でもコケと一緒に生やすようだから、相性がいいようだ。 

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 しばらく下って行き、鎌仙人(雲取山荘初代管理人)のレリーフを過ぎると山の中にしては恐ろしく立派な雲取山荘が現れる。 200人収容と言うからちょっとしたホテル並みだ。 ベンチやテーブルがあるのでここでザックを下して行動食を改めて配置し直すと同時に、昨日の夜飲み忘れたアミノ酸サプリを飲み下しておく。 下り基調とはいえまだ先は長いのだ。

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 バイカオウレンに目をやりつつゴツゴツの登山道をしばらく下ると、大ダワに出る。 ここから大ダワ林道という東日原へつながる登山道が別れているが、昨年の大雪で崩落が酷くなったのか通行止めになっていた。 以前から崩落が多く滑落事故が多発していたが、そのうちに廃道になってしまうかもしれない。 雲取山荘から三条ダルミへの巻き道や酉谷~小川谷林道など奥多摩には崩落して使えなくなっている道が思いのほか多いのだ。

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 大ダワの先へ進むと芋ノ木ドッケ(ニョングラ山)を経由して長沢背稜へ向かう道と巻き道の分岐へ出る。 別にここは巻いても良かったのだが、「こっちには次いつ来れるかわかんないし」「長沢背稜の縦走なんていつになる事やら」という思いがあり、朝早く出て時間もたっぷりあるのでここはちゃんと頂上を踏んでおこうと芋ノ木ドッケの頂上へと向かった。

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 ちなみにアルペンガイドのコースタイムでは三峰から雲取山まで登りで5時間45分とあり、下りなら4時間半~5時間で行けるだろう、と言う見通しを立てていた。 んで、5時出発で4時間半で降りれば9時半に下山。 興雲閣で温泉浸かっても最初のバスに乗れるな・・・という計算だったので、ここで芋ノ木ドッケに登り多少時間を食ってもバスを一本遅らす程度で温泉には十分だろうと甘い考えを持っていた。

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 しかしこの考えはとんでもない見込み違いだった。 雲取山頂から大ダワまでは既に300m下りており、大ダワの標高は概ね1710m。ここから芋ノ木ドッケの頂上1945mまで200m以上の登り返しがあったのだ。 既に三食分と1リットル以上の水を消費していたのでザックは2㎏以上軽くなっているはずだが、この登り返しではずっしりと重さを感じる。しかも傾斜は稲村岩尾根のように急峻で息も切れるし脹脛にもかなりくる。 とはいえある程度登ってしまうと下るのも勿体ないし億劫になってしまうので進むしかなかった。  結局芋ノ木ドッケの頂上まで大ダワから50分もかかってしまい、おまけに頂上は木がびっしり生えていてうすっ暗くあまり見通しの効かないガッカリピークであった。

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「完全に判断ミスだな・・・おとなしく巻いておけばよかった」
 しかし、落ち込むのはまだ早かった。 ここから巻き道への合流点までの下降ルートは地図でも破線になっている不明瞭な道で、山頂標のあるここから見ても踏み跡がよくわからない。 いったん真西の方の斜面に降りかけたがすぐに行き詰り、慌てて山頂標の方へ戻る。下手したら巻き道との分岐まで引き返さないといけないかと思い始めたところで、真北への踏み跡がありやっと長沢背稜との分岐の道標が見つかったが、道として示されている方向は既に倒木や落ち葉、伸び始めた若木で踏み跡が怪しくなっており、いかにも迷いそうである。  

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 芋ノ木ドッケ頂上という現在地は間違いないし、次の目標となる白岩山も真北にはっきり見えてはいるのだが、踏み跡を見失ってウロウロしているうちにうっかり変な斜面に入り込んだりしたらまずいので、ここでザックに入れてあったマップケースを首にかけ、コンパスも取り出し慎重に方角を確認しながら降ることにした。 一応踏み跡らしき場所を進むと目印のピンクテープや赤テープは時折見つかるのだが、かなり古いのか薄汚れて黒ずんでいたり色褪せていたりでこれまた頼りない。 そうして進んで行くうち、5つ目ぐらいに地面に落っこちたテープを最後にそこから先は目印が見つからなくなってしまった。

 ここからは不明瞭な踏み跡とコンパスだけを頼りに進んでいかなければならないのだが、本来北西方面に進んでいくべきところを油断すると真北の方に進んでしまう。 斜面の具合からそちらの方が歩きやすいのだ。 そしてなんとなく踏み跡と思しき枝やあ草が疎らになっているところを進んでいくのだが、しばらくそれを辿って行くと黒豆のような粒々が散乱していた。

「・・・あっちゃー」

 六つ石山でもそうだったが、どうも鹿の通り道に入り込んでしまったようだ。鹿も人間と同じで歩きやすいところを通るのだろうが、それにしても紛らわしい。 このまま進んでいくととんでもない所に入り込みかねないので、再びコンパスを確認して方向を修正し、出来うる限り西側に進路を寄せて進んでいく。 

 油断するとまた真北に寄りそうになるのをコンパスを確認して修正しながら進むこと2度3度。 ようやく芋ノ木ドッケと白岩山の鞍部・巻き道との合流点に到着した。 頂上よりも立派な標識に「芋ノ木ドッケ」と書かれていたが、ここから頂上へ直登するそれらしきハッキリした踏み跡は見つからず、自分が無理やり通ってきたところが正しいのかどうかは兎も角として廃道寸前になっているのは間違い無いようだ。

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 それにしても、目標になる白岩山が見えているとはいえ、よくまあこんな怪しいルートをコンパス頼りで通ってきたものだ。 これでコンパス無しだったらどうなっていた事かと思うが、とりあえずしかるべき装備を正しく使用し、短い距離とはいえ怪しげなルートを無事通過できたので登山者としてちょっとだけスキルがアップしたようで気分が良い。 芋ノ木ドッケが登り切っても全く達成感の乏しいガッカリピークだったのが何とも釈然としないが・・・。

 ここからまた白岩山へと登り返すが、白岩山山頂付近は伊勢湾台風の折に大量の木が倒れて枯死したらしく、この近辺だけ極相の陰樹林(シラビソ)ではなく一段階手前の陽樹林(ダケカンバ)になっているんだそうだ。 確かにこのへんだけ日差しが入りダケカンバの林になっている。 シラビソやコメツガが成長するにはダケカンバの林が出来上がり、林床にコケが生え、ダケカンバの幼木が育たなくなるくらい薄暗くなるまで待たないといけないので、完全に元の通りに戻るには数百年のスパンが必要だという。 昔、生物の時間に遷移と言うのを習ったが、本当に気の遠くなるような時間のサイクルの話なのだ。 

 白岩山の山頂標は登山道からちょっと脇に入った小さな平坦地のところにあるのだが、周りを樹で囲まれていて微妙な結界のようになっているのでどうかするとスルーしてしまいそうだ。 やはりあまり見通しのきかないピークではあるが、せっかくなので一応写真を撮ってすぐ下りに入る。

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 しばらく下ったところで少し樹林が切れ日が差すところがあり、少し眩しさを感じたのでオデコに載せておいたサングラスをかけようとしたところでロストしたことに気付いた。 白岩山の頂上ではタイマー自撮りをしていたので画像を確認すると、その時点で既にオデコにサングラスは載っていなかった。 無くしそうなところといえば芋ノ木ドッケの下りで倒木の下をくぐったり張り出している枝を押しのけて通ったりするところだろうが、既にかなり離れてしまったし、只でさえ不明瞭なルートを逆側からトレースするのはまず無理なので諦めるしかなかった。 山の中に分解されないゴミを残すのは心が痛むが、2000円しないサングラスのために今日のこの後のスケジュールを壊して道迷いの危険を冒すのはどう考えても間尺に合わない。

 少しどんよりした気持ちで下り続けると白岩小屋に到着。 出入り口の脇の窓ガラスは割れているし、建物も大分ガタが来ていてちょっと泊まるには勇気がいりそうなボロ小屋だ。 この時は知らなかったのだが、後で確認したところ既に営業は終了して廃屋になっているのだった。 いざという時には避難小屋として使えないこともないようだが、小屋の前にあったテントを見るに、やはり泊まるのに二の足を踏む状態なのかもしれない。

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 そしてここからまたちょっとした登り返しで前白岩山に出る。 ここは前二つの眺望が効かないところに比べ多少眺望があるが、名前的に「どうせ白岩山の前衛峰でしょ」みたいな侮りがあってすぐに通過。 そしてここからは足場が悪いかなり険しい下りになる。 ところどころ石灰岩の露頭が張り出してゴツゴツしている上に、表面が少し滑りやすいのだ。 特に前白岩の肩から下は登山道を塞ぐようにずいと張り出している岩や鎖場があり、ストックを出したままでは危険だ。 なるほど、大ダワのところで「ここからの下りはアイゼンなどの装備と雪山経験が無いと危険」とわざわざ渓谷の表示があるのもうなずける。
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 しかしそのやや厳しい下りもお清平までで、そこからは傾斜も緩やかになり道も少し広くなり、油断したら転げ落ちるような片側の切れ落ちもなくなる。 とりあえず少し安心したが、時計を見たらあまり余裕をこいていられなかった。 出発の時点では朝五時に出発して、4時間半で下山すれば温泉に入っても始発のバスに余裕で間に合う、始発のバスに厳しいようなら温泉入って昼飯も食べて12時45分のバスには余裕だろう・・・と踏んでいたのだが、既に10時になっているのにまだ霧藻ヶ峰にも到着していない。もちろん芋ノ木ドッケを巻かずに登り返した事が響いているのだろうが、それを抜きにしても予想より下りのペースが上がらない。 このコースの特性なのか疲労がそろそろ足に来ているのか。 

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前方に見えるのが霧藻ヶ峰

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 霧藻ヶ峰には10時をすこし回って到着。 山頂で休憩をしていた登山者に写真を撮ってもらい、自分も一息いれる。 売店はやっていないがベンチとテーブルがあり、眺望もいいので休憩にはもってこいだ。 行動食のマンゴーは食べきってしまったので、この間の天覧山の帰りに買った極上バウムとエナジーゼリーを半分飲み出発。 ちなみみここは霧藻(サルオガセ)の生息地で知られているのだが、疲労と焦りでそちらに目をやる余裕が無かった。

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 さて、ここからの下りであと一つ残っているのは妙法ヶ岳だ。 ただここは一旦分岐からコースを外れて登る必要があるのに加え、時間的に温泉に入る余裕が厳しくなってきた。 だからここはスルーしてしまってもいいのだが、交通の便が悪いこちらの方にはそうそう来れないだろうし、温泉と引き換えでピークを捨てるというのも少しストイックさに欠け過ぎではあるまいか。 それに、既に絶滅しているであろうニホンオオカミの探索に人生を賭けている八木博という面白いおっさんが登っているのを以前新聞で見ており、ココを外すのはあまりにも惜しい!と思ったのである。

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 そんなわけで、炭焼平の分岐まで降りたところで、迷わず分岐を右に折れて妙法ヶ岳のルートを取った。  芋ノ木ドッケ、白岩山、前白岩山と小刻みな登り返しでいい加減疲れているのか、後ろから来た登山者にあっという間に抜かれ引き離されていく。

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待って~置いて行かないで~

 そしてこの先行の登山者が視界から消えてしまったことで、また予想外のタイムロスに見舞われることになる。 ツツジに見とれてるうちに正しいルートから外れて怪しい踏み跡を辿って1360mの小ピークの頂上を通過してしまい、そのまま道のない下り斜面に入り込んでしまったのだ。 途中まで下りかけたがあまりにも危なっかしいのでさすがにおかしいと思い直し引き返し、また下りを繰り返し数十分無駄に浪費してしまった。 

 ヤマケイの地図には妙法ヶ岳へ向かう分岐は三つあり、自分が通ったのは一番雲取寄りのルート。 そのまま進めば真ん中のルートに合流するはずなのだが、それが見つからないのはおかしいではないか! 東にはポコンと突き出た妙法ヶ岳の鋭い峰が見えているのに、そこに行く道が見つからない!もどかしいが仕方なく引き返すことにしたが、そこで太い木の幹にピンクテープが縛ってあり、そこには綺麗な道があった。 いったい何をやっておるのか。 

 とりあえず炭焼平に戻らずに済んだことに安堵しつつも無駄なタイムロスは不愉快極まりない。 三峰寄りの分岐からの合流地点に立派な東屋があったのでここでザックをデポし財布とカメラだけ持って行くことにする。丁度そのとき炭焼平のすぐ先で自分を追い抜いた登山者が妙法ヶ岳から降りてきた。 まったくえらい時間を無駄にしたものだ。

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 東屋の先には『奥宮』と書かれた立派な鳥居があり、そこから先は正に神域というか精霊の住む場所のような只ならぬ雰囲気を醸し出している。 実際には木漏れ日が気持ちいい道ではあるのだが、一旦道を間違えて近づき損ねたことと、1360mピークから眺めた独特の山容を見て感嘆していたのですこし先入観があるのかもしれない。 そして二つ目の鳥居はかなり古びた木製の鳥居だが、かなりボロボロな分時の流れというか時代がかっていていまだ妖怪とか物の怪とか精霊とか祟りとかそういうものと不可分であった時代の雰囲気に引き寄せられたようで、思わずドキドキする。 疲れて気が弱くなってるせいもあるのだろうが、こういう日常と違った禍々しかったり不思議な雰囲気は嫌いじゃないので、古びた鳥居ひとつでこんな気分を味わうのは少し得した気分だ。

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二つ目の鳥居 なんかすごい結界感

 新聞に載っていた写真でも見た通り、妙法が岳(三峰神社奥宮)の最後は鎖場のある急な登りとなる。その前に桟道というか木橋を渡らねばならないのだが、これがまた上に乗るとみしみし撓り、いつ折れて崩れるかわかったもんじゃないほど朽ちているため鎖場よりよほど恐ろしかった。 最後は鎖場と言っても以前は手すりのある階段が傷んで崩れたため鎖を張ってあるというだけでそれほど危険な所ではなかった。 まあ登山初心者や足腰が弱くなった高齢者には大変だろうが、この間の多峯主山の子供用鎖場みたいなもんだ。 
 
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 鎖場を登りきると眺望抜群の妙法ヶ岳山頂! 雲取よりはずっと低いのだが、上から見ても近寄りがたく、なんか周りと隔絶された感のあるこのトンガリピークは山そのものをご神体とするのになかなかふさわしい感じだ。 奥宮の祠はすべて石でできておりなかなか武骨な感じだ。 ちなみにここの狛犬は普通よく見られる獅子っぽいものではなく、狼(山犬)なのである。 三峰神社本宮の他、武甲山御嶽神社とか秩父の山奥は狼の生息地だったせいか狛狼が多いらしい。

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ナイス眺望

 道迷いの末にようやく目的を達成したことで満足感に浸っていたが、時計を見たらもう12時!あまりのんびりしていると温泉どころか12時45分のバスにも危ない。 慌てて休憩舎の東屋に取って返すと、ザックを背負い水を飲むが早いか駆け降りた。 バス自体はあと3本あるのだが、この後羊山公園で余裕を持って芝桜見物をするには12時45分のバスは逃がしたくない。 芝桜を見た後でも武甲温泉に入るという手がある…というか今日の暑さでを考えたらそちらの方がよさそうなので今日のところは三峰温泉はお預けでもいいだろう。 そう割り切ってしまうとあれだけ疲れていたのに足はどこに残っていたんだという感じでスピードが出る。 

 ちなみに炭焼平から三峰のビジターセンターバス停までは妙法ヶ岳を経由しないコースタイムで1時間10分。 距離的には妙法ヶ岳の奥宮から三峰と大差ないのだが、このラストスパートでは奥宮からなんと37分で駆け下りてしまった。ゆっくり歩いていれば目に入ったものもあるのだろうが、昨日からの縦走で見所はたっぷり味わったし、事前に登っておきたかったピークはすべて踏んだのでそれは無くてもいいおまけみたいなものだ。 それより芝桜を見ることを考えたら12時45分のバスに乗れることの方が大きい。

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  既にバスは待っていたので飛び乗るが、発車までには時間がある。 いつも下山したらコーラで〆る(ビールは帰宅してから)ので自販機で買おうとしたらコーラが無かったのでハイドレーションの水を啜り、バウムの残りを頬張ってとりあえずの〆とした。

しかしこれで終わったわけではない。 この後は羊山公園での芝桜が待っている。 富士(本栖湖畔)の芝桜とかひたちなか海浜公園のネモフィラとか、車を持っていない自分がそれだけのために行くのはちょっと二の足を踏んでしまうが、せっかく秩父に降り立ったのだからこの機会に寄らない手はない。 バスで1時間揺られて西武秩父駅に到着。ここで観光協会のおとっつぁんとコーラを飲みつつ談笑し、現地の入場口では並んで待たされるかもしれなかったので先に入場券を購入。 ここからさらに10分ほど歩いたところが会場となる羊山公園だが、芝桜の丘は広い公園の中を入り口からさらに10分近く歩くのだった。

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その名の通り羊がお出迎え

 そしてやってきた芝桜の丘はピンク!白!薄紫!の花のじゅうたんが織りなすメルヘンの世界であった。 この手の一面花畑!は単一種・同じ色だとわりとすぐ「飽きた・・・もういいや」となってしまうのは明月院や巾着田で経験していることだが、ここは色の種類が豊富でしかも花で模様が描かれていたりするのでちょっと移動するだけで見え方が変わるためいつまでたっても飽きるということが無い。 上へ行ったり下へ行ったり右へ行ったり、はたまた反対側から回ってみたり腹這いに近い姿勢になったりと忙しく動き回ることになってしまった。 

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 ところで朝に乾パンとカップスープを食べて以降ちまちまと行動食を食べただけで7時間もかけて下山してきているので今になって小腹が空いてきてしまった。 この手のお祭りでは定番の屋台村ができているのでなんか軽く食べて行こう、しかしソースかつだの焼きそばだの余所でも食べられるモノはな・・・と思っていたところ、丁度いいものがあった。秩父のB級グルメ、というか伝統的な小昼飯(こぢゅうはん)※である「みそポテト」である。 天麩羅にしたじゃがいもに味醂とお酒で伸ばした甘い味噌ダレという和のジャンクフードだが。こうして小腹の空いた時にちょこっと食べるにはなかなかいい塩梅であった。

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 小腹を満たしたところでそろそろ帰宅の途に就くか、その前に温泉だな・・・とまたさらに15分ほど歩いて横瀬駅に移動。駅から武甲温泉までまさらに10分程度歩かねばならないのだが、駅前で武甲温泉の法被を着てパンフを配っていた人に道を聞こうとしたところ、なんと!駅前から無料送迎バスが出ているそうで、無線で呼び出してくれた。おかげで労せずして武甲温泉に到着。 かなり疲労がたまっており、いい加減もう舗装道路を歩きたくなくなっていたので天の助けであった。

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武甲温泉は定番の内湯、露天、ジャグジーに加えて、はっきりとは分からないのだが微妙にバブのようなプチプチとした感触がある炭酸湯があるのが売りの温泉だった。 例によって落ち着きのない犬のようにあっちへ浸かりこっちへ浸かり、サウナに入っては3分で飛び出し水を被りを繰り返し温泉を堪能。 手ぬぐいを持っていたのを忘れてタオルを購入してしまったので余計な出費はあったが、料金分の元はキッチリ取っただろうか。 やはり下山後の〆は温泉だよなあと当たり前のことを確認して帰宅の途に就いたのであった。



※農作業の合間など小腹がすいたときに食べる郷土料理のこと
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Author:piccoli
 自転車、釣り、スノーケリングにハイキングとアウトドア遊びばっかしてる不良中年です。 主な出没地域は三浦湘南、真鶴に奥多摩周辺。 

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