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東京都最高峰・雲取山(2017m)

 そのうち登らなくてはと考えていて、その中でも比較的近場でありながらずっと後回しになっていた山があった。 東京都最高峰・雲取山である。 ずっと延び延びになっていたのはこの雲取山が結構な長丁場(ピストンで20㎞以上)であり、日帰りしようとすると帰りのバスに乗り遅れる危険が大きく、一泊で山行するなら甲斐駒とか木曽駒とかもっと遠く標高もあるところへ行きたいというのがあったからだ。

 それがこのGW直前は仕事が暇で2日の休みが取れ、天気の状況も安定しているので遂に課題であった雲取山を登ろうという事になった。 んで、ここ数日だいぶ暖かくなってきたことだし、20年使ってヘタヘタのシュラフでもまあ大丈夫だろうという事で初の避難小屋泊を採用することにした。  簡易保険の前納やシューズのソール張替えとかが重なって出費が続き、山小屋の宿泊費すら苦しいという情けない事情があるのだが、周囲にはもちろんそういう事は伏せてあり、「裏丹沢とかトムラウシとか山小屋が無くて避難小屋に泊まらなきゃいけない所も結構あるから慣れておかないとねえ~」と今後のリハーサルなんだよと言うアピールを忘れていない。

 さて当日。 鴨沢行の始発バスに乗りたいので4時前に飛び起きフルグラとバナナをかっこみ、普段持たないシュラフにマット、1日分の食料などでずっしり重いザックを背負って自宅を飛び出す。 例によって奥多摩駅直通ではない一本前の電車に乗ってしまったので奥多摩駅到着はバスが来るはるかに前。 公衆トイレで用を足した後フラフラバス停周辺を見てみたら、丹波行の前に「留浦(とずら)」行のバスがある。登山口のある鴨沢の二つ手前の停留所だが、距離自体は大したことが無い(バスで2分程度)なのでこちらに乗ってしまうことにした。 丹波行のバスは20分後なので歩いても10分以上節約できるのだ。 

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 家を出た時はアウトドアジャケットを着込むほど空気は冷たく、留浦バス停に降りた時点でもまだ少し肌寒さが残っていたが、太陽が出てきたのと少し歩いたことで体が温まり、鴨沢登山口に入るころには丁度いい頃合いになってきた。 今日から1週間ほど初夏並みの暑さになるというからこれからガンガン気温が上がるのだろう。高度が上がれば涼しくなるから多少気温が高くなるのは願ったりかなったりだ。 

高度を上げながら少し森の中を歩いて行くと駐車場と林道にぶち当たる。 車の人はこの分少し楽をできるようでちょっとだけ羨ましい。 まあ、車で来るとピストンせざるを得なくなるから自由度は減ってしまうのだけど。

 車道を少し上がったところにある斜面から登山道に入り、ようやくここから登山本番!という感じだ。  樹林帯だがまだ芽吹いたばかりなので陽光がよく入り、明るく気分のいい道である。 しかし時に登山道がスプーンですくったように抉られているところがあり、アホ面曝してボーっと上を向いて歩いていたりするとうっかり踏み外してそのまま斜面をゴロゴロ・・・なんてことになりかねない。 時折足元を見て注意しながら進む。

 やはり荷物が少し重いせいか、トレーニングが足りていないのか、体がまだ目を覚ましていないのか、後ろから来た足の速い登山者にあっという間に抜かれ、どんどん引き離されていく。 すぐ後ろにもつかず離れずでやや年配の登山者がずっとついてきており、自転車の時のようにせっつかれているような落ち着かない気分になる。少しペースを上げるとあっという間に離れていくのだが、ちょっと油断してペースを緩めポケットから行動食のきな粉ねじりを取り出したりしているとすぐに肉薄して来るのだ。

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 そのおかげで少し補給しようと思っていた最初の水場では備え付けの清酒のワンカップに一杯分飲んだだけで、ウォーターバッグに汲むことなく通過してしまった。 まだ2ℓたっぷりあるし、炊事の分は七ツ石小屋なり町営奥多摩雲取小屋の水場で汲めばいいのだが、今日はかなり暑くなりそうな上にふと木曽駒で水場を見つけ損ねたことを思い出してほんの少し不安になる。 水は汲めるときに汲んでおくべきか、無駄に重量を増やして体力の消耗を招かないよう程々にしておくかは本当に悩ましい所だ。 

 それにしても歩いていて圧倒されるのは鳥の多さと元気の良さだ。 丹沢あたりだと鳥はあまり近づいてこず、ちょっと見かけたと思うとすぐトンズラこくし、奥多摩でも行きつけの大岳山や御岳山周辺だと声はすれども姿は見えずという感じなのだが(高木の上の方にいるからかもしれないが・・・)、この鴨沢からの道では平気で人の近くを飛び回るし、囀りの種類も音量もかなりボリュームがある。 まるで「さあ聴け!俺の歌を聴け!」と言われているようだ。  登山道が比較的広く視界が開けていることもあって錯覚してしまうのだが、ココは間違いなく東京でも最深部の山岳地帯であり、ちょっとすればすぐに人里が見えてくるその辺の低山と違い、明らかに自然の取や生き物が優勢な「彼らのテリトリー」なのだという事を思い知らされる。 

 奥深い山の中で自然の生き物のテリトリーというのは鷹ノ巣山や川苔山でも同じ事なのだが、あっちでは闖入者(俺ら人間)に驚いて逃げ出すのに対し、ココでは『どうせオマエラ徒手空拳じゃ何もできないだろm9(^Д^)プギャー』と完全に見透かされてるというか、向こうの方が圧倒的優勢を堅持しているのでこっちを恐れていないといった感じなのだ。 4月末で1000mあたりまでが爽やかな新緑、1500mあたりまでは芽吹いたばかりと言う状況でコレだから、あと1月ほど経過して緑が濃くなったさらに圧倒される事になるのだろう。 というか、これまで足跡やウンコでしか見なかった熊とかもそろそろ出てきそうでもある。

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 鳥のさえずりに励まされつつじわじわと登高を続け、いよいよ七ツ石山の分岐に到着。ここで巻き道を通るか、小屋&七ツ石山の山頂を通るかの選択を迫られるが、ここは小屋で給水をしておかなくてはならないので七ツ石山山頂方面へのルートをとる。 巻き道を通ると距離は長くなるのだが、雲取山ピストンをやる人は無意識のうちに巻き道を進んでしまうというだけあって小屋へ向かう登り坂はキツイ。日もかなり高くなってきたので暑い。  ようやく小屋にたどり着くと小屋番さんは鶴嘴で溝を掘っていた。 排水のパイプか何かを敷設するのだろうか。

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 聞いた話では泊り客が少なく維持も大変とのことだったが、水を汲ませてもらいに休憩場の方へ向かうとテントサイトにはテントが二つ、ベンチでもラーメンを食ってる兄ちゃんやお茶してる泊まり客と思しき人が合わせて4~5人いて、GW直前とはいえ平日でこれならまだ大丈夫ではないかなと勝手に安心する。 今日は避難小屋泊程度の荷物しか持っていないが、テン泊装備で石尾根を縦走してきたりしたら自分はおそらくこのへんで力尽きて一日の行動を打ち切ることになるだろうから、(するかどうかわからないけど)今後の挑戦の為にも何とか維持してほしいものだ。

 空のまま持ってきた2ℓのウォーターバッグとちょっと飲んで減ったハイドレーションを満タンにすると、水だけでずっしりと4㎏!普段は昼飯と日帰りの行動食に水が1.5ℓ程度だから、一日分のちゃんとした食事分に2日分の行動食が加わって倍近い重量になっている。寝袋やマットと違い食べてしまえば軽くなるものだから後になればなるほど楽になるはずだが、やはこの重さで消耗したくなくて山小屋に泊まる人がいるのも無理からぬことだろう。  エネルギーをちょっと補給した方が良いな・・・と、ここでまたきな粉ねじりと粉々になったカロリーメイトもどきを頬張ってから出発。 

 小屋の少し先にパイプからちょろちょろ出ている水場があり、流量は頼りなげだがこっちでも汲めそうである。 そしてさらに分岐があり小屋の先でもう一回別の巻き道に行くか、山頂を越えていくかの選択ができるが、ここはキッチリ七ツ石山の山頂を極めて行くことにする。 ここで登っておかないと今後雲取山に登るときには絶対巻き道を行ってしまいそうだからだ。何せ七ツ石山の山頂を越えた後に巻き道との合流地点に出るまでには標高にして100mほど下らねばならず、時間的に厳しいピストンで鈍足の自分にはまずきっちり登って行く余裕はない。 多少荷物が重いとはいえ、山頂泊まりで遅い到着でいい今日こそがちゃんと頂上を踏むチャンスなのだ。
 
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 ずっしり重くなったザックと急坂に耐え登って行くが、かなりゆっくりな歩みにもかかわらず後ろから追い抜いて行くような気配はない。 さっきまで後ろについていた年配のおじさんも水を汲んでいる間に抜いて行ったか、巻き道に行ってしまったかのどちらかなのだろう。  かなりきつい坂なので 『これだけ苦労したからには素敵な山頂が待っているんだろうな!?』と問い詰めたい気分になってくる。 これで樹に覆われ眺望の効かないガッカリピークだったりしたら目も当てられないが、その心配は杞憂だった。 山頂手前に倒壊寸前のお社や謎めいた石灯が並び不思議な雰囲気を醸していたかと思うと巨大な岩がごろんごろんと転がり、『おお、六ツ石山はよくわからんかったけどこれが七ツ石山の由来か』と感心させてくれる。 そして最後に空に向けて登って行くような気分のいい坂を上ると広々とした山頂がパッとあらわれるのだ。 

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 『おお・・・これはすごい』
ここまで来たところでようやく雲取山や飛龍山、そしてこれから行く先に待っているいくつかの小ピークが全貌を現す。周囲を見渡せば丹沢やこれまで何度か登った奥多摩の1000~1500m級の山が見渡せる。 雲取ピストンは体力的にも時間的にも厳しいが、ここまでなら何とかなるから、七ツ石山をゴールに設定する登山も悪くなさそうだ。 と言うかそのうち七ツ石山から鷹ノ巣山まで石尾根を繋ぐルートを降らねばなるまい。

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 とりあえず自撮りを済ませたらドライマンゴーを齧り先へ進む。 日はかなり高く、気温もかなり上がっているので、このくらい暑くなってくると甘納豆やきなこ棒よりも甘酸っぱいドライマンゴーの方が美味い。 それにしてもこの眺望があるとはいえまだ先は長いのに一旦100m以上下らねばならないのは勿体ないというかやはり精神的にこたえる。 前にいくつも見える小ピークは撒くわけにはいかないので、雲取山を目指す人が七ツ石山は飛ばして巻き道を行ってしまうのも無理からぬことだと納得する。  

 七ツ石山からは石尾根縦走路に合流するので広い防火帯の開けた尾根道となり、大菩薩嶺とか箱根の金時山~明神ヶ岳のような開放的な稜線歩きが楽しめるのだが、普段の山行ではそろそろ山頂で後は下る頃合いなので、体がそろそろ「ん?もう終わりじゃないの」と言い出し始める。 要はちょっと疲れてきたのでせっかく眺望が広がる稜線なのにあまり風景を楽しむ心のゆとりが無くなってきたのだ。 今日はまだ避難小屋泊装備だからいいが、テン泊装備に2~3日分の食料だったらどうなってしまうだろうか。 もっと鍛えないとハイレベルな山行はできないぞと自らを叱咤しつつ小ピークを越えていく。

 巻き道との合流点・大ブナでは何人かの登山者が休憩していたが、挨拶だけかわして自分は休憩せず先を急ぐ。 山頂泊まりだからそんなに慌てる必要もないのだが、この先ピストンをやるときの目安として「1時までに山頂に着いていないときつい」と言うのが頭にあり、なるべくなら1時前に着いておきたいのだ。
 
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この辺から山頂が明白に見える

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 そうして小ピークを幾つか越え、ヘリポートと町営雲取奥多摩小屋に到着する。 ここはかつて『岡部仙人』と呼ばれる名物主人が管理していたが、高齢で山を下りてしまったので今特に入ってネタになるというわけではないし、特に用もないので通過する。 水場もヘリポートからある程度下って行かないといけないので満タン状態の今はもう確認のために降りる気も起きない。  ちなみに小屋のすぐ先は「ヨモギの頭」と呼ばれるコブで巻いても進めるのだが、あまりにもしっかり行く手に道が見えるので巻かずにしっかりピークをを踏んでいった。 しかし少しザレているし傾斜は急だしで意外ときつい。もっともこの小ピークから見下ろす風景もなかなかのものなので急いで頂上を目指すときにはどうするか悩ましい所だ。

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 ヨモギの頭の次の小ピークは冨田新道(野陣尾根)との合流点でもある小雲取山だが、三角点も見当たらないしどうもつかみどころが無い。それよりここを越えるといよいよ向こうのピークに小屋らしきものがはっきりと見え、いよいよゴールなのだと最後の頑張りに火がつく。  

 一歩一歩進むたびにじわじわと頂上の小屋が近づいてくるのは本当に高度と距離を稼いでる実感があって気分が良い。「頂上だ!」と思ってたどり着くとただの前衛峰と言うか頂上手前の小さなコブだったりしてガッカリすることがあるが、ここ雲取山のこのルート(ノボリ尾根とも言う)に関して言えばそういうところが無いのもまた潔いというか一本気な感じで良い。

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 そしていよいよ避難小屋に着いてすぐ目の前が山頂の標識!と思ったら、立派な山頂標と方位盤のあるホントのピークはあとちょっと先であった。  最後の力を振り絞って真の山頂へ向かうと丁度人が途切れたところで誰もいなかった。

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  山頂はほぼ360度の大展望! 何より驚くのは大岳山や御前山が多摩川サイクリングロードを走っている時と同じ程度かそれより小さく頼りなげに見える事だ。  そして意外なのが丹沢でも大山がなかなかの存在感を誇示している一方で蛭~丹~塔の主脈が角度の関係で重なり判らなくなってしまう事だった。 残念なことに富士山は気温の上昇とともに濃くなった春霞のせいで見えなくなってしまったが、普段は見ることができない飛龍山が正面にどーんと聳えている。

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飛龍山

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 長沢背稜や石尾根の各山々も見えるのだが、なにぶんこの角度からだと初めてだし、御前山や大岳山のように誰が見てもすぐわかる山容ではないので山座同定はできなかった。

 写真を撮っていると次のバスで来たか別ルートで来たか、自分よりペースが遅いか次々に登山者がやってくる。 そろそろ腹が減ったので一旦避難小屋で寝場所の確保をしてからメシにしよう。 避難小屋のドアを開けるとチョイ年配のおじさんが寝袋に半身突っ込んだまま食事をしていた。 昨日は鷹ノ巣避難小屋に泊まり石尾根を縦走してきたそうな。とりあえず対角線上の端っこにマットとシュラフを敷き場所を確保するとバーナーとコッヘル、ウォーターバッグ(実際は腸管洗浄剤の空き袋)を持って山頂に戻る。

 山頂は団体のおじさんや山ガールなどでかなりのにぎわいとなった。 軽くおしゃべりをしながらカップ麺を作りずぞぞぞぞとすすり上げる。 そういえば大岳山と鷹ノ巣山ではおでん、鍋割山と三ツ峠では行動食のみで昼飯抜き、天覧山ではサンドイッチだったので山頂ラーメンも久しぶりだ。  これ以上行動はしないのでやや遅い(2時過ぎ)昼食だと夕食が食えるか不安になるが、まあそん時はそん時だ。

 飯を食い終わった後はもうやることが無いので山頂と避難小屋を行ったり来たりしていると同じく避難小屋泊まりの登山者がやってきた。 一人はなんとシュラフもマットも無い超ウルトラライト、もう一人はテン泊装備にごっついカメラを持った従量級と対極的だが、どっちも自分より若くて体力がありそうなので羨ましい。 重量級の方の彼はなんでも去年紅葉の真っ盛りに奥穂に登ったことがあるとのことなのでいろいろ話を聞いたのだが、やはりハイシーズン中の北アの山小屋は『布団ひとつに3人横寝』という凄まじい状態らしく、「メシが美味いのはいいですけど熟睡するならテン泊の方がマシですね」とのこと。他人の鼾ですぐ眠れなくなる自分に二の足を踏ませるのに十分だった。

 一旦避難小屋に戻り少し仮眠を取ったのち、また山頂でのんびりとして夕日を待つ。 いつもの山行では日が落ちる前に降りなければと気が急いているが、山頂泊まりだと逆に日が落ちるまでがいかにも長い。 日差しが弱くなり気温も下がりそろそろ何か羽織らなくてはと思ってからもしぶとく太陽は地平線より上に張り付いているのだ。

 しかし、西の方には雲と分厚い霞がかかっており、もう綺麗に赤く焼けた太陽は期待できなさそうだ。 重量派のテン泊装備君とウルトラライト装備君はまだ粘っていたが、諦めの早い自分は避難小屋に戻り晩飯の支度を開始した。富士山でもそうだったがこういう時の粘りのなさというか見切りの速さは自分でも感心する。

 さて晩飯だが、昼飯が遅いことに加え早寝のために早晩飯なのでちゃんと食えるか心配だった。が、山頂にたどり着くために消費したカロリーは行動食とカップ麺程度で足りるものではなかったようで、腹ペコとまではいかずとも日が落ちるころには食欲は回復していた。 しかし大失敗だったのが、昼飯のカレーヌードルに晩飯にまたレトルトカレーをチョイスしてしまったことだ。
「しまった。カレーヌードルとレトルトカレーでカレーがダブってしまったぞ」
と、孤独のグルメのゴローちゃんのようなことを一人ごちつつ湯を沸かす。 昼間はシーフードヌードルにするなり、夜はレトルト中華丼にするなり選択の余地はあったはずなのだが、初めての避難小屋泊とアルファ米の味への不安で献立がお留守になっていた。 

 アルファ米はお湯を入れて15分待てば普通のご飯に!というのが売りだが、指定通りの方法はとらずコッヘルにそのままあけてカレーを温めるのに使った熱湯を注ぎこんだ上でさらにグツグツと火にかけて炊き込んだ。 こうすると出来上がりまでの時間を8~10分程度に短縮できて、しかもお湯を入れて待機するよりアツアツで食べられるのだ。 ちなみに炊き方は普通のご飯同じでいいのだが、自分は焦すのが心配なので普通の米を炊くときでも「赤子泣くとも蓋取るな」は守らず度々蓋を開けて炊き加減を確認している。

 適度に炊き上がったところでレトルトをドバっとかけて、全体に行き渡らせてから頬張る。 このレトルトカレーがわりかし高級品というのもあるが、気温がだいぶ低くなってきたこともあってアツアツの物が非常にうまい。カレーがダブったのはミスったが、あまり手を抜かず熱い物を食う事にしたのは正解だ。 

 満腹になったところででまたフラリと山頂へ散歩に行くと、鹿の集会中だったらしく7~8頭の群れが山頂にいた。 そのうちの一頭が腹の据わったやつで近づいてもなかなか逃げず、こっちをじっと見ているのだった。 思わず塔ノ岳にいたふてぶてしい塔太郎を思い出す。 塔ノ岳周辺では一斉駆除があったはずだが、果たしてあいつは撃たれてしまったのか、逃げ切ったのか。

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 暗い中野生獣の活動の一端を垣間見たことに満足しつつ小屋に戻ると重装備君が三脚を据え付けて夜景の撮影に挑戦していた。 空気が綺麗なら立川方面がもう少し綺麗に見えるはずだが、分厚い春霞は夜景も見え難くするようでなかなかうまくいかないようだ。 自分のコンデジでも夜景モード+三脚+タイマーの三段構えで試したがシミのような光点がちょろっと写るのが限界のようなので適当なところで切り上げ寝袋に入り込んだ。

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 さて、毎度のことだがこうしたところで熟睡できるかどうかは気温がどこまで下がるかという点と、同宿者の鼾が問題になる。 気温は既に10度前後まで下がっているが、トレイルパンツの下にタイツを履き、フリースを着込んで寝袋に入ると寒さは感じない。 同宿者の鼾はというと、これが有難いことに先に泊まっていた年配のおじさんは生きているのかと思うほど静か、後の二人も軽い寝息を立てるだけなので全く妨げられることはなかった。 おかげ瞬く間に深い眠りの世界に落ちて行き、翌朝まで目が醒めることはなかった。
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Author:piccoli
 自転車、釣り、スノーケリングにハイキングとアウトドア遊びばっかしてる不良中年です。 主な出没地域は三浦湘南、真鶴に奥多摩周辺。 

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