大菩薩紅葉狩り

そろそろ紅葉シーズンだなーってことで行ってきました。
今回で3度目になる大菩薩。 今回は大菩薩嶺頂上へは行かず、峠から熊沢山方面に進路を取り、石丸峠の分岐から牛ノ寝通りというかつての生活道路を通り小菅村まで行くというルート。

電車で大月を過ぎたあたりからものすごい霧が発生し、ほとんど視界がなくなる状況でしたが、甲斐大和駅に着くとすっきり晴れて一安心。 ところでこの時期のみ上日川峠までのバスが出ているのですが、今日は紅葉シーズン、土曜日という事もあって臨時の増発バスが! 当初8:10のバスに乗る予定でしたが、早めに到着した7:45にはもう一本目のバスが出発セントス、というような状況。 トイレに行っていたためすでに満員で逃してしまいそうでしたが「上日川峠まであと二人!」の声がかかったので何とか乗ることができました。 自分の前には既に大勢待っていたのですが、皆4~5人のグループだったため乗るわけにはいかなかったようです。

バスは終点近くの駐車場に停められずに引き返してくるマイカー族との擦れ違いに難渋し、通常より少し時間がかかったものの無事到着。  車も人も既に大勢います。

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長衛荘の前にはキノコとリンゴが並んでいた。この時期だけキノコ汁がメニューに加わるみたい

長衛荘で水を汲み、柔軟体操、トイレを済ませて出発!既に二度通っていて、たいしてハードではないのが判っているので余裕綽々。

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福ちゃん荘

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福ちゃん荘から介山荘までは林道みたいなもん

富士見山荘で見事な富士山を見てしばしうっとり。 やはり頭に雪を纏っていると一気にいい感じになる。
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沢や苔むした石の脇を通り過ぎていくと早くも介山荘が見えてきた。 ここを登って行くのは二度目だが、最初の時よりだいぶ短く感じる。 足が思いのほか調子がいいようだ。 

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 介山荘の売店を通り過ぎ大菩薩峠に出ると大パノラマが広がった。 1月に訪れた時はさらに眺望のきく上の雷岩側から降りてきたのと、帰りの時間が気になって気が急いていたこともあってあまり眺望を堪能した記憶はなかったが、こうやって見るとやはり素晴らしい。 南アルプスと甲府盆地が一望なのだ。 そういえば去年の今頃初めて来たときには晴れてはいたけれど靄というか霞がかかっていて遠方はあまり見えなかったのだ。 今日はその分を一気に取り返した感じだ。

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なんとなく大菩薩嶺から丸川峠へ降りるほうに気持ちが傾かなくもなかったが、今日は牛ノ寝通り!とピシッと鞭を打って皆とは反対方向へ歩を進めた。

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大菩薩からだと熊沢山の北側斜面を登って行くため、日陰で湿った道をしばらく行く。 あそこまで苔むして緑の絨毯になっているわけではないが、丸川峠へ降りる道と何となく雰囲気が似ている。 それでも山頂から南側の稜線に出てしまえばまたご褒美のような素敵な景色だ。

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むこうに見えるのは天狗棚山

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石丸峠まで降り、ふと振り返るとさっきまでいた熊沢山と下りてきた道が見える。 こういう風にこれから進む道や通ってきた道がくっきり見えるというのは励みになるというか、何とも気分が良い。 ずっと樹林帯の中を通って行くだけとは違った醍醐味がある。

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石丸峠から少し先へ進むと今日の本番というかテーマである牛ノ寝通りと小金沢連嶺の分岐が現れる。 そのまま牛ノ寝通りに進んでもよかったのだが、目の前にあるピークは10分かそこらですぐに行けそうだし、ちょろっと気になったので寄り道してみることにした。 この先大菩薩に来ることはあってもこちらへはあまり来なさそうだし、この機会に寄れるだけ寄ってしまえ!と思ったのだ。 体力が余ってる序盤のうちならこのくらいの寄り道はできるが、後半になると日が落ちる前に早く降りなきゃとかバスの時間が気になって寄り道する気が起きないからね。ちなみにこの小ピークは山頂標識はないが、「天狗棚山」という。

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天狗棚山頂上から熊沢山を振り返る
 天狗棚山から分岐に戻りいよいよ牛ノ寝通りへと踏み出す。 最初のうちは笹が登山道にせり出すほど伸びており、「ゲイター着けてきたほうが良かったかな」と思ったが、すぐに広く歩きやすい道になった。

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さて、今日のテーマの一つは牛ノ寝通りの踏破(正確に言うと今日のゴールである小菅より先まであるけど)ともう一つ、紅葉の堪能だったが、「一面見渡す限りの紅葉!」という感じではなく、黄色くなったり、真っ赤に色づいたりの木がスポット的に表れるといった具合だった。 綺麗に色づいていたのはコミネカエデのようだ。

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分岐の少し先でカメラを持った青年に追いつき、ペースがほぼ同じだったのでしばらく一緒に歩く。 手持ちのコンデジではきれいに発色せずあとでソフトで色調補正しないと見たまんまのような色が出ないと愚痴ると、速攻で「樹林帯の中で撮る時は曇天モードを使うと黄色系がきれいに発色するYO!」とありがたーいアドバイスが返ってきた。 まっこともって気のいい青年(しかもイケメン)である。 

 話を聞くと彼も紅葉目当てでやってきたようであったが、同じ日に同じコースを同じ目的でやってくると考えることも大差はないようで、「今日はあんまり天気がよくて眺望よかったから大菩薩嶺の稜線歩きってことも考えたんですけどねえ・・・」とついさっきの自分と同じようなことをぽつりと漏らしていた。 しかし次々に鮮やかな紅葉が現れると「うん、今日はやっぱりこっちで間違いなかったな」と納得したようであった。 

 遠景眺望派の自分はずっと樹林帯だと飽きが来てしまうのだが、それでもライム色、黄色、赤と色とりどりの森は「一度は通っておかないと」ぐらいの気持ちで来た人間には十分なご褒美だ。

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榧ノ尾山で青年は昼食休憩に入ったが、こっちは途中に休憩に適した場所があるかどうかわからなかったのでバーナーもコッヘルも持ってきていない。食事は行動食ですべて賄うことにしていたのでここで別れを告げ先行させてもらった。 ゴールは同じく小菅の湯なので長風呂していれば再開する可能性もあるだろう。 ちなみに榧ノ尾山はアルペンガイドでは「よい眺望」とのことだったが、樹が伸びてしまったのか、葉が落ちた冬限定の話なのか、防火帯程度の眺望しかなかった。

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榧ノ尾山 ここで休憩する人が多い


 榧ノ尾山より下は紅葉はややまばらになり、尾根もなだらかになり道もやや不明瞭なところが出てきたりする。 注意していればわずかながら踏み跡はあるのだが、積雪時などはトレースが無ければ道を見失いそうだ。 しかしこういうところはちゃんと感覚を研ぎ澄まさねばならないようで、漫然と道を辿っているのと違い緊張感が生まれて悪くない気分だ。

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カラフル!

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道が不明瞭

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MTBikerが駆けてゆく

少し開けている場所に出ると6~7人のグループが休憩していた。 すぐ先に分岐があり、標識を見ると「棚倉」とある。地図に「棚倉小屋跡」とあるのがおそらくここだろう。 少し進むと分岐の先に青いトタン板と苔むした丸太が転がっていた。なるほどこれが小屋跡か。 川苔山の肩の茶屋もそうだが、かつてはここで休む人・泊まる人もいたのだろうか…。
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 この分岐で大マテイ山方面とそのまま小菅の湯方面に分かれるのだが、大マテイ山はさして眺望があるわけでもないらしいので最短距離で降りる道に進む。 もっとも大マテイ山方面へ行けばびっくりするほどの栃の巨樹を見れたと後で判明するのだが・・・。
 
 この分岐の先、小菅へと降りる道あたりから牛ノ寝の稜線の北側斜面を下って行くことになり日陰になりがちの道となる。 まだ1時前だが、早くも午後の日差しになってきたこともあって少し気が急いてきた。 急ぎ足気味に下って行くと、また恐れていた物を見つけてしまった。立派なヒリたてホヤホヤの熊さんのウンチである。 量はドンブリに軽く一杯分ぐらいあり、未消化の木の実の粒がところどころに交じっており明らかに人間様のものとは違う。 ここまで道幅も広く、土曜日でそれなりに人がいたので使わずにいたのだが、さすがにここで不安になって熊鈴を取り出した。  

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ウンコー


 熊のウンコのすぐ先にモロクボ平とワサビ田の分岐があったが、ワサビ平のほうへ降りる道は陰気くさい針葉樹林帯に進んでいる上に地図で見ると終盤は長い林道歩きになりそうであまりにもそそられない。 当然モロクボ平方面に進路を取るが、こちらは途中でまた少し道が不明瞭な平坦地がある以外大した見所もなく、終盤はやはり薄暗い針葉樹林帯の中を作業道のような道をジグザグに下って行くだけの退屈なルートであった。

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分岐

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この辺まで降りてくると一番色づいていてもモザイク紅葉程度

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人口の針葉樹林は退屈・・・

針葉樹林に加えてずっと下りっぱなしなのでそろそろ膝がつらくなってきたなあ・・・と言うあたりで突如道が開け登山道が終了。あとは温泉に入るだけ!というところだったが、 ここで登山道が終わったことに安心してぼんやり上を見て歩いていたら、道路を横断しようとしていたマムシに気付かず踏んづけそうになってしまった。危ない危ない。

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ここに出ると登山道終了

ところどころに案内があるので迷うことなく2時17分に小菅の湯に到着。
アルペンガイドだと小菅村役場まで所要時間6時間5分のところ、それより10分ほど余計にかかるこちらのルートで5時間34分だからまあ悪くないタイムだ。 

 時刻表を見ると奥多摩駅へのバスは10分ほど後に出るが、今回このルートを選んだのはゴール地点が小菅の湯というのも大きかったのだから温泉に入らずに帰ってしまうのでは意味がない。次のバスは5時47分とかなり遅いが長風呂+食事でまあ時間はつぶれるだろう。 そんなわけで3時間コースの料金を払い温泉に突入。 

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ここは通常の風呂の他にジャグジー、寝湯、打たせ湯、イベント湯(薬湯・ハーブ湯)、露天風呂、五右衛門風呂、源泉水風呂と盛りだくさんなのであっちこっちと入っているとあっという間に時間が過ぎてしまう。 天国地獄道(玉砂利を埋め込んだ石畳の上を歩く激痛足つぼマッサージ)なんてのにも手を出していたら、榧ノ尾山で別れたイケメン青年が入ってきた。  彼は大マテイ山から栃の大木を回って降りてきたらしい。 自分より食事に時間を取ったうえにだいぶ遠回りになるはずだが、意外と早く降りている。 後半かなり飛ばしたのか、自分が長風呂過ぎるのか・・・。

露天風呂につかりながらバスの本数の少なさと時間の遅さを嘆いていると、「4:30の上野原行バスに乗ればJR上野原駅から帰れる」と教えてもらった。まったく今回はこの青年に教えてもらいっぱなしだが、たしかにそうすれば多少交通費は余計にかかるが4~50分は短縮できるようだ。

 余計に待つ必要はないようなので、食事はここで食べないことにして風呂上りに「小菅村物産館」でお土産を物色。 駒ヶ根の土産物屋と違い、きちんと丹波・小菅・奥多摩周辺の産物でキメているので目移りしてしまう。 ただ、マコモ竹は自分には調理のハードルが高いのでここは無難に里芋を購入。 蕎麦とか焼酎も欲しかったがリュックの容量と財布の残金が怪しいことに気付いて断念した。 

 紅葉と温泉を満喫、お土産も確保し満ち足りた気分でバスに乗ったのだが、これがまた山の中のワインディングロードで長時間揺られたところにもってきて、換気があまりされない上に寒さを嫌って誰も窓を開けないので空気が澱んできて気分が悪くなってしまった。 おまけに上野原市に入ると渋滞につかまり20分ほど余計に時間がかかったので、駅に到着するころにはグッタリしてしまう状況だった。 このタイムロスがあったせいか電車を一本逃してしまい、駅でまた20分近く待つハメになってしまった。

 悪くない山行ではあったが、この交通の便の悪さがいまいちブレイクしない理由かもなあと納得してしまうのであった。1時間おきに奥多摩駅行きのバスが出ていればだいぶ便が良くなるのだが・・・


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tag : 登山 大菩薩峠 小菅の湯

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Author:piccoli
 自転車、釣り、スノーケリングにハイキングとアウトドア遊びばっかしてる不良中年です。 主な出没地域は三浦湘南、真鶴に奥多摩周辺。 

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