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行くぜ木曽駒!中央アルプス!

 8月、予定したことのほとんどはパーになった。
天候の安定していた上旬は予定の休みが取れず、中旬以降は悪天候が続き2日以上続く好天が期待できなかったため毎年恒例の島旅も予定していた登山遠征も行えなかった。 

 島旅はあきらめるにしても1泊2日の登山遠征はしたい。 何とか予定を立てても9月も悪天が多く、延ばし延ばしにしているうちに月末になってしまった。 ようやく月末になって連休が取れそうな時期に好天予報となり出発の予定が立った。

 ちなみに8月のうちに行きたかったところは富士山に次ぐ標高2位を誇る南アルプスの北岳と3000m独立峰の御嶽山だった。 とくに御嶽山は登山口がかなり高いところにあってそこまでバスが通っているため実際の登坂標高差・距離とも抑え気味であり、難易度も低いので魅力的であった。 ところが富士山同様そういうお気楽観光地化した山にありがちなもので、登山口までのバスは8月は毎日運航しているのだが、9月に入ると土日祭日のみの運行となってしまう。
 
 土日が忙しい仕事のため休みをやりくりするのが難しく、9月にずれ込んだ時点で非常に難しくなってしまった。それでも何とかならないか、バスに頼らない時間がかかるルートでも良いのではないかと方策を練っていたのだが、あの運命の日が訪れる…。

02.jpg
大噴火


 この瞬間、物理的に御嶽山遠征は不可能になった。
そうすると必然的に北岳ということになるのだが、ふた月近く遠征を先にしたことで状況が変わってくる。
 北岳はとなりに間ノ岳というもうひとつ豪快な3000m峰があり、未だに隆起を続けていることもあって測量の再計測の結果ついに3位の奥穂高岳と肩を並べることになった。 北岳とこの間ノ岳、農鳥岳の3つは「白峰三山」と称され遠くからでも美しい姿を見せてくれることもあって人気も高く、3つまとめて縦走する人も少なくない。 三山縦走は無理でも北岳と間ノ岳はできることならセットで登りたいところで、今回の遠征も北岳ピストンではなく間ノ岳まで行って戻ってくることを視野に入れていた。 

 2日間で両方登ろうとすると初日のうちに標高3,000mを越えるところにある北岳肩の小屋か2900mの北岳山荘まで到達することが必須になってくるのだが、平日の南アルプス登山バスを利用すると登山口のある広河原に到着するのが朝11時となってしまい、そこから行程をこなすとコースタイム通りに行けたとしても到着が夕方6時ごろとなってしまう。日の長い7~8月や9月上旬のうちならまだ何とかなっていたのだろうが、この時期ではとっぷりと陽が暮れて危険だし、山小屋の晩飯にもありつけない可能性も高い。 そうすると必然的に白根御池小屋泊の北岳ピストンとなるのだが、これではあまりにもったいない。 北岳に一度登ってしまうとおそらく次の候補地に入れることは相当後になるだろうから間ノ岳や農鳥岳との縁も切れてしまうだろう。 どうせ登るのなら最低でも間ノ岳とのセット、あわよくば3日の休みを取って三山縦走したいし、どうせなら高山植物が咲いている8月のほうが良い。今年は無理に登らず、この時期にベストの山のほうが良いのではないか・・・と考えが変わっていた。

 そこにどーんと名乗りを上げたのが中央アルプス、木曽駒ケ岳である。 というか、こいつは本来第3候補であった。 長野の人は学校登山で登ることも多いようで、長野出身のお客さんに「絶対に登るべきである!」と熱弁されたこともある。 そして9月下旬~10月上旬は紅葉真っ盛りだ。 当然混雑も予想され、休日ともなると「駒ヶ根からのバスは1時間待ち、しらび平からのロープウェーは2時間待ち。実質4時間待ち」というネガティブ要素もあったが、これはある方法ででクリアが可能。 それより、伊那の住民から「西駒・東駒」とセットで呼ばれる木曽駒と甲斐駒を両方登頂しておくというのもなかなかに魅力的ではないか! 俄かに自分の中で木曽駒熱が上昇し、ここに決定した。

 そして渋滞回避のために荒業を使うことにした。 通常、木曽駒に登る場合、駒ヶ根からバスでしらび平まで行き、そこからロープウェーで2500mまで一気にワープ、そこからハイキングのように木曽駒や濃が池、駒飼の池などを回るのが人気であるが、わずらわしいロープウェー待機を回避するために反対側の木曽福島から「福島コース」という登山道で自力で登り、下りは伊那前岳から北御所コースで降る「完全自力登山・自力下山」にした。 紅葉の名所である千畳敷や濃が池は上から眺めるだけにして余裕が無ければ基本スルーという、「歩いて、登る」ことを最優先する。
 
 通常ロープウェーを使うところを自力で登るわけだから出発は早くしなければならない。 通常登山のときは前日仕事を早く切り上げて早朝出発だが、今回は前日夕方に高速バスで出発、登山口手前に前泊し翌朝めっちゃ早く登山開始、というこれまでにない計画だ。 大まかな計画を現すとこうなる。

9/30 PM5:20 新宿西口BT 発
    PM9:30 木曽福島   着
    木曽福島の宿に泊
10/1 AM6:30 木曽福島 発
    AM7:00 大原上バス停 着
    PM2~3:00 宝剣山荘 着

10/2 AM6:30 宝剣山荘 発
    PM2:00 北御所バス停
    こまくさの湯で汗を流し・・・ 
    PM4:50  駒ヶ根ICから高速バスで帰途へ


完璧に見える予定だったが、実際に動くとそう簡単にはいかないことが分かった。 御嶽山の噴火により少なくない取材のマスコミが木曽福島入りし、旅館が取れなかったのである。 何とかとれた宿は素泊まり一人だと割高になってしまった。 普段あまりそういう事はしないのだが、宿をとった後もしつこく調査したところ、大原上バス停の近くに「木曽旅情庵YH」があり、なんと素泊まりだと1400円も割安であった。 木曽福島到着の時間にバスは終了しているためタクシーを使わざるを得ないが、これだと割安になった宿代と翌日のバス代でタクシー代とほぼ相殺できてしまう。 YHにしては珍しくチェックインが夜10時まで可能だったため、翌日の行動開始を1時間以上早めることが可能なこちらを選ばない理由はなかった。 

 結局速攻で宿を切り替え、高速バスも一つ手前で降りる手続きをすることにしてすべての準備が整った。
 当日になって天気予報がじわりじわりと悪くなり、2日目には雨が降るという文字通り暗雲が漂ってきたが、もうこれ以上の延期は許されない。 

 ところで自分は内地で高速バスを使うのは去年の富士山ツアーが初めてであり、西口高速BTの利用に至っては今回が初めてだった。 近くのヤマザキデイリーで軽い夕食のサンドイッチとドリンクを買いこみ待っていると、10分おきにかなりカッチリとしたダイヤで各方面に向かうバスが出入りしていて驚いてしまった。 

おお、これではJR在来線が押されるのも無理はないな、と変に納得してしまう。ちなみに自宅の最寄り駅である登戸からだと鈍行乗り継ぎでほぼ同じ値段で2時間以上余計にかかり、特急を使うとちょっとだけ早いが2500円ほど割高だ。これでは乗り継ぎなしで座席をリクライニングさせて寝ていればいい高速バスに客が流れるのも仕方がないではないか。 と、荷物室にザックを預けようとしたら、なんと車内に持ち込んでよいという。 驚いたことに木曽福島までの客は自分1人であった。 まさか噴火の影響ではあるまいが・・・。

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オレシカイナイヨ


 もとより一人旅であるから話し相手もおらず、社内で知り合う同好の士も居ない。ワイワイガヤガヤ煩い他の団体もおらず、持ってきた耳栓とアイマスクは無駄になりそうだった。 6時ともなるととっぷりと日は暮れ、中央高速道路に入ると灰色の高い遮音壁に遮られ車窓からの景色はなくなり退屈のあまりにあっという間にうたた寝してしまった。 本を読んだら酔うだろうし、なるほど、これを敬遠して電車に拘る人もおるのだろうな・・・とこちらも変に納得。

 双葉SAで20分ほどの休憩を取ったがトイレ以外に特にする事も無く、退屈なバス移動に戻る。 これが友人とのドライブだとSAの名物探しなどもあったりするのだが、こう遅い時間だとSAによくある屋台村も閉まっており見るべきモノも無いのだ。

 SAを出発したらまたすぐうたた寝してしまい、気づくと高速を降りていた。  塩尻はさすがに木材や家具の物流の拠点らしく、高速道を降りても長距離運転手向けの休憩所やドライブインが多い。

「○×宿」と書かれている灯篭のような看板にほんの少しだけ旅情を感じつつ、終点2つ手前の日義木曽駒高原道の駅に降り立つと、仮眠をとるためかトラックは何台も止まっているものの、道の駅はすでに終業しており真っ暗だった。 予定より20分ほど早く着いたのでタクシー会社に連絡を入れたのだが、御嶽山取材のマスコミのためにすべて出払っており、予約しておいたにもかかわらず40分も待たされるという。休憩所には入れたしトイレは使えるので寒風に吹きさらされるようなことはないのだが、何もせず待つというのはつらいものだ。  

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道の駅日吉木曽駒高原

 ようやく来たタクシーに乗って真っ暗な道を行きYHに到着。 ペアレントのおばちゃんが懐中電灯を持って迎えてくれた。 本来ならPM9:30までに入浴を済ませないといけないのだが、客は自分1人のため風呂に入ってもいいという。 長時間乗車による体のコワバリをほぐすには何よりありがたい。 ペアレントの好意と強力なジャグジー風呂で身も心もほんのり温まり気分よく眠りにつくことができた。





    
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テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

tag : 登山 中央アルプス

コメント

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No title

Piccoliさん、こんにちは。

おお。木曽駒ヶ岳に登ぼられましたか。

> 休日ともなると「駒ヶ根からのバスは1時間待ち、しらび平からのロープウェーは2時間待ち。実質4時間待ち」というネガティブ要素もあった

木曽駒ヶ岳っていうと、確かにこういうイメージがありますね。

> 反対側の木曽福島から「福島コース」という登山道で自力で登り・・・

なるほど、こんな手がありましたか。
木曽福島駅といったら、それこそ御嶽山に登るときに起点となる山ですよね。私も2010年に利用しました。
まさか噴火するとは思ってもみませんでした。

> 驚いたことに木曽福島までの客は自分1人であった

私は眠れないんでバスは苦手ですが、これはすごいですねえ。

さて、どんな展開になるか・・・。

No title

J minor様 こんばんは
いちおうロープウェーのある駒ヶ根側からでもロープウェーを使わず登るルートはあるのですが、バスは結局同じものを使わないといけないのでロスが大きそうでしてね。

木曽福島周辺の御嶽山の噴火の影響ですが、到着時には特に異変はありませんでした。
風向きによっては硫黄臭がしたりしたそうですが・・・。
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Author:piccoli
 自転車、釣り、スノーケリングにハイキングとアウトドア遊びばっかしてる不良中年です。 主な出没地域は三浦湘南、真鶴に奥多摩周辺。 

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