カタクリ求めて御前山へ

 御前山に行くことにした。
 カタクリで有名な山だが前回訪れたのは秋だったのでまだその評判のカタクリを見ておらず、この山の最大の魅力を堪能したとはいえなかったので少し気になっていたのだ。 ちなみにその時は登山道に入って10分かそこらのうちに巨大な熊のウンコを見て完全にビビりモードになってしまったうえ、下りで枝にひっかけてハイドレーションのマウスピースを紛失するというなんともツキのない山行であった

 今回はGW、しかも土曜ということもあってかなりの人出が予想されたが、開花時期はこの時期なので仕方ない。 混雑を避けるために今回は朝一の電車とバスで行くことにして、コースも比較的人の少ない湯久保尾根ルートにした。 御前山は月夜見駐車場、奥多摩湖、堺橋から栃寄沢、鋸尾根といくつもルートがあるが、檜原村の宮ヶ谷戸からはバスも少なく駐車場も無いとあって比較的人が少ないのだ。

 もくろみ通りバスでここに降り立ったのは自分ひとりだった。正確にはもう一人同じルートで登る人がいたのだが、一つ手前のバス停で降りていた。 いつごろか知らないが最近になってバス停の名称変更があり、かつての小沢駐在所前が宮ヶ谷戸に、宮ヶ谷戸は小沢になったのでその人が間違えたのか最初からそのつもりなのかわからないが…。 登山口はどっちからでも行けるのだが、小沢(旧宮ヶ谷戸)バス停の前には公衆トイレがあり、ここで用を足してからのほうが気持ちにゆとりができるので自分はこちらを選ぶ。

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 数年前に登っているし、登山道も判りにくい部分があるわけではないのでサクサク進む。 前回と違いややモヤっているとはいえ晴れているのと、まだ木々の葉が出きっていない時期ということもあり広葉樹林帯は以前より明るさを感じる。 途中には見覚えが無いというか、わずか数年ですっかり忘れたか、少し開けた斜面に小さな耕作地があるのも目にした。 眺望も少し開けているし、この辺でテントでも張ったらなかなか快適そうだ。 
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 仏岩ノ頭を越え、交互に現れる広葉樹林帯と針葉樹林帯を行き、見覚えのある山頂直下のカタクリ群落帯にたどりつくと、そこかしこにポツリ、ポツリといった具合で満開ではない。 平年の開花状況が判らないのだが、毎年もっと盛大に咲いているのだとすればやはり2月に襲った豪雪とそれがいつまでも融けずに残った影響だろうか。


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一箇所開けていて大岳山が見える


 初めて見るカタクリの花は紫色の可憐な花なのだが、何分「どうもすみません」とばかりに深々と頭を垂れているので写真に撮りにくい。 コンデジのディスプレイを見ながら撮ろうとすれば腹這いにならないと下からうまく撮れない。 おまけに自分の持ってるカメラはスーパーマクロのピント合わせががシビアでなかなか綺麗に撮れない。 結局山頂までに撮ったのはすべてピンボケであった。

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 そうして撮りながらゆっくりと歩を進め、10時半過ぎに山頂到着。 朝一のバスなので前回より一時間以上早いが、さすがに人気の山でGWという事もあってこの時点でもう山頂のベンチはあらかた塞がっていた。 まだちょっと時間が早いが落ち着いて食べれるチャンスなので湯を沸かしてカップめんを作っていると、隣にいた夫婦トレッカーから声をかけられ、漬物とタケノコの煮物をいただいて思いがけず食事が豪華になる。 大変ラッキーだがこんなことならおにぎりを持ってくるべきだったと思わなくもない。

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 腹が満ちたところで下山を開始する。 まだ11時過ぎなので余裕はたっぷりだ。 下山ルートはいくつか選べるが、もし余裕があったら奥多摩昔道に降りるのも考えに入れて結局前回と同じ境橋に降りることにする。 分岐の先は山頂よりわずかではあるがカタクリが多めに咲いており、日当たりもいいのでスピードを落とし撮影する。 特にカラマツ広場の東屋周辺は移植したのか多く咲いていた。踏んづけられやすそうなところばかりというのが少し気になったが…。

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 山頂付近のカタクリがいまいち消化不良気味だったのでこの思いがけないオマケに気をよくしていたのだが、この先にはあまり有難くない余計なオマケがあった。2月の豪雪の影響で、雪渓というかいまだに残雪があったのである。 距離にしたら100mかそこらだと思うが、チェーンスパイクを持ってきていないので慎重にくだらないといけない。 踵落としで突き刺すように降りればいいのだが、うっかり不用意に足を出した拍子に滑って転倒してしまった。

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 足をくじいたとか手をひねったとかの大事には至らなかったので気を取り直して下り続け残雪地帯をクリアするが、あの豪雪の影響か斜面にもかなり倒木が多い。さらに進んでいくと、その倒木がきっちり自分にも影響を及ぼしているのだった。 なんとロープが張られ「倒木があって通れないから迂回しな」とレンジャーからのお達しである。 道は左右に分かれており、左側はやや登り返し、右側は緩やかに下っていく感じなので左に進むが、下のほうを覗きこむと倒木は大したことなく数本折り重なってる所さえ突破できればリカバリーできそうである。 あとから来た人も同意見だったので封鎖されてる場所を強行突破してしまった。


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 ところがこの後もロープが張られ「車道を歩け」との表示。仕方なく車道を進むと今度は斜面からずり落ちた雪で車道が埋まっておりまた登山道に戻らねばならなくなる。クレバスがあるわけでもないので突破しても問題なさそうだが、先行の何人かが登山道を進んでいったので自分もそっちに進んだ。 最初から車道を横切る予想がついていればいいのだが、こうして不測の事態で何度も車道と登山道を切り替えなくてはいけないのは軽く混乱する。レンジャーの標識も微妙に不親切で分かりにくいのでなおさらだ。 

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 トチノキ広場から下はさらに倒木がひどいらしく、ロープでまた完全に封鎖され境橋まで車道を行けとのお達しであった。 前回通った時も台風の影響か微妙に落石や岩の崩落があり、割と深く切れ落ちている谷底の沢みたいなところを進んでいくこの道で倒木が多いとさっきのように強行突破するのも難しそうなので大人しく車道で境橋まで降りることにする。栃寄大滝を見たかったのだがこれでは仕方がない。

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 舗装路というのはくっそ退屈なうえに長い下りでは膝への負担も大きく気が滅入るばかりなのだが、今日はその埋め合わせか、途中に美しい桜やモモ、ツツジ満開の植栽帯があったおかげでいい気分で下山することができた。 この美しい植栽帯があるのは栃寄森の家のあたり。まあ栃寄沢が通れたらこっちを通る必要もないのだが…。

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 境橋に着いた時点で次のバスまで15分ほどあった。 漫然と待ってるのも空しいので、足も残ってることだし奥多摩むかし道のほう行ってみるかな、と思ったのだが、ちょうどそのとき現れた地元のオババに「道が崩れて通れないわよ」と先制パンチを受けてしまった。 今回はどうやら倒木と崩落により足止めされるの回だったようだ。 大人しくバスに乗って奥多摩駅に戻り、お土産のしめじだけ購入して帰宅の途に就いたのでした。


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Author:piccoli
 自転車、釣り、スノーケリングにハイキングとアウトドア遊びばっかしてる不良中年です。 主な出没地域は三浦湘南、真鶴に奥多摩周辺。 

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