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丹沢主脈・・・いや主稜縦走!(2日目 丹沢山~蛭ヶ岳~檜洞丸~西丹沢自然教室)

 朝は4時過ぎに目が覚めた。もう少し寝ようと思って目を瞑ったが、なんとなく尿意を催したのと、8時間近く熟睡しているので再度の眠りにはつけない。 殆どの人が寝たままだが、とりあえず着替えてウォーターキャリーと歯ブラシを持って歯磨きを済ませた。 朝めしまで時間があるのでちょっと周りをぶらつくか・・・と例の山頂の標があるところまでサンダル履きでブラブラ歩いていったら、昨日は靄越しに影が浮かび上がっているだけだった富士山が綺麗に浮かび上がっていた。 しかも朝日に照らされてピンク色に染まっている! そして少し南の方に目をやると綺麗な雲海!慌ててカメラを取りに山荘に駆け戻った。  

fuji1_20130523235330.jpg

unnkai.jpg

 あとから目を覚ました人たちもやってきたが、綺麗にピンクに染まっている時間はほんの僅かで撮れた人は自分とあと一人だけだった。 本当にこういうのを「早起きは三文の徳」というのだろう、気分よく山荘に戻り朝食に向かうが、同宿の女性一名は縦走した上で午後一の早い時間のバスに間に合うようにと山荘で朝食をとらず出発していった。 自分も出来たら午後1時に焼山登山口に辿り着きたいが大丈夫だろうか。

 朝食は毎日同じメニューらしく、炊き込みご飯と味噌汁。 炊き込みご飯はやや味が濃い目だがうまい。あとやはり味噌汁がおいしく、2杯もお代わりしてしまった。 これで出発前のエネルギー充填は完了! 軽くストレッチをして5時55分に出発するが、毎度の進行方向確認を怠りぼんやり宮ヶ瀬方向への道を進んでしまい慌てて引き返して10分のタイムロス。 改めて蛭ヶ岳方面へ向う。 

 ここから鬼ヶ岩ノ頭までがここ4年ほどチョロチョロと山を登ってきて、いっちゃん楽しく爽快な道であった。朝早くさわやか、好天と言うこともあるのだが、とにかく眺望がすばらしい。 正面には自分の進むルートが先まで見え、西のほうに目をやると富士山。 水場のある不動の峰休憩所のあたりまででやってきてふと振り返ると、さっきまでいた丹沢山や昨日登ってきた大倉尾根が見える。なんというかこれまで歩いてきたところをきっちり見せてもらえるというのは大変有難いものである。
「良くあんなとこ歩いてきたなあ・・・・」「俺もなかなかやるじゃん!」
と自分を褒めたい気分になってくるのだ。

稜線1
富士

稜線2
進行方向

大倉尾根
振り返れば大倉尾根

不動の峰休憩所

不動の峰の近くに水場があるとのことだったが、水は大量に汲んであるし、「枯れる事もある」なんて書いてある水場にわざわざ下りていくことも無いので前進を続ける。 不動ノ峰~鬼ヶ岩ノ頭間も眺望がよく歩きやすく快適。途中こんな↓
うずま木
面白オブジェなんかあったりしてつい足が止まってしまう。

 鬼ヶ岩ノ頭は多摩川の河川敷辺りから見ると最高峰の蛭ヶ岳から一回ぐっと下がって再び盛り上がっており意外と目立つ。 しかも冬に丹沢山地に雪が降ると鬼ヶ岩ノ頭の稜線に深く雪が積もり、丁度白馬のように見える(参考)ので、どうしても登っておきたかった。まあ、大倉から蛭に行こうとすれば嫌でも通らねばならないのだが。 一番高いところに立ったのだが、ランドマークたるとんがりヅノのような「鬼ヶ岩」が見当たらない。 勘違いしていたのだが鬼ヶ岩そのものは蛭ヶ岳方面にちょっと下ったところにあるのだった。 それまで笹薮、立ち枯れのブナがメインだったなだらかな稜線だったのがここだけ唐突にゴツゴツとした岩場になっておりなかなかのインパクト。 ツノの間から富士山も見えるしここで写真を何枚か撮っていたのだが、のんびりしすぎて後発の人に抜かれてしまった。鬼ヶ岩


 そしていよいよ恐怖の鎖場。 みやま山荘の主人の石井さんは「(表尾根の)行者の鎖場に比べたら全然大したことないよ」と言っていたが、この場所の高度感が大きいので実際の難易度以上に恐ろしく、行者と大差が無い気がする。 もとより急な下りが苦手なので、人心地ついてカメラを取り出せたのは鎖場を降り切って少し離れてからだった。 

鎖場

 ここから暫く下り、微妙に「う~ん高度がもったいないなあ」と思いつつ歩を進める。最後の登り返しはやや厳しいが、足場自体はよく整備された木道でしっかりしているし、何よりここからだと山頂直下にある蛭ヶ岳山荘が見えるのでやる気がUPして苦しさを上回ってしまう。 鬼ヶ岩からの下りでストックはたたんで両手が空いているので、山頂直下まで来たところでカメラを取り出し動画を撮影しながら登頂した。



蛭ヶ岳

蛭ヶ岳はさすが神奈川の最高峰、「眺望の山」として知られるだけあってすばらしい眺め。この眺めのために食事が美味しいと評判のみやまではなく蛭ヶ岳のほうに泊る人がいるのもうなずける。 どこから登っても一番奥で一番高いので「山の奥深く」感は丹沢のほかの山と比べても段違いだが、一番高い場所ならではの解放感というのもあって寂しい感じがしないのも不思議なところだ。

 本当はこの雰囲気をたっぷし味わいたいのだが、焼山登山口に1時ごろ着かないとその後のバスが午後4時~5時過ぎになってしまい長時間待機を余儀なくされるのであまり休まずすぐに歩き出したが、この時点でとんでもない毎度のポカをやらかした。何をぼんやりしていたのかここが主脈縦走コースと主稜縦走コースの分岐点なのに、本来次の目的地である姫次方面への標識を見落とし、多くの人が進んでいっている主稜縦走コースである檜洞丸方面へまっすぐ歩を進めてしまったのだ。 地図がちゃんと頭に入っていず、檜洞丸への分岐と袖平山への分岐を勘違いしていたのだ・・・(檜洞丸のほうにもうちょっと進んでから姫次と袖平山の分岐だと思いこんでいた)。
富士と桜
蛭からの下りは富士とヤマザクラがきれい
 
  そのためあるはずの無い鎖場があることに何の疑いも持たず。するすると正しい道から遠ざかっていった。
この鎖場は鬼ヶ岩の鎖場に比べたら大したことはないが、もとより鎖場は苦手なのでどんどんスピードが落ちる。

蛭下の鎖場

 しばらく下り続け「うーん高度がもったいないな」と思った頃登りに変わる。 前方にはざっくりえぐれた斜面の見える結構な峰。 この頃になるとかなり気温が上がってきた。 ここの登りが一段落したところでジップアップシャツは脱ぐか・・・と思いつつふと振り返ると後ろにはさっきまでいた蛭ヶ岳が。

臼ヶ岳から


 丹沢山側から見るとなだらかな山のように見えるが、こちら側から見るとけっこうピラミッドのようにとんがっているな・・・と感心しながら頂上に着くと、山荘で同宿だった主稜縦走の人たち(同グループというわけではなく全員単独行)が休憩しており、自分を見ると怪訝そうな表情になった。

「あれっ?主脈縦走じゃなかったの???」

「へ?まあ、そのつもりですけど・・・」(まだ気づいてない)

「こっち主稜縦走ルートだよ。 蛭で右に曲がらないと・・・」

「え?え?え?」

 あわてて地図を取り出して見ると、確かに主脈縦走と主稜縦走の分岐は蛭ヶ岳の山頂である。 どうしてこんなとんでもない間違いをしたのか。軽く頭が混乱する。 では現在地はどこだ、とさらに地図を見るとここはどうやら臼ヶ岳らしい。 ここから蛭ヶ岳に引き返すとなると結構なエネルギーを必要とされるし、またあの鎖場を登り返すというのはちょっとやりたくない。 なにより今から蛭に登り返して主脈縦走やるとまず1時のバスに間に合いそうに無い。

 ここまで来たらもう無駄な力は使いたくないのですっぱり主脈縦走はあきらめてそのまま檜洞丸に向かい、主稜縦走に切り替えることにした。 本当なら大倉から縦に一直線で主脈、ヤビツから横に主稜縦走とやりたかったのだが・・・。

 それでもすっぱり切り替えたからにはもう進むしかない。 距離的にはやや短いが、主脈縦走が蛭以降は下り基調なのに比べて、主稜縦走は一旦降りた後さらに1600mを越える檜洞丸に登らなくてはいけないのできつさはこっちのほうが上だ。 バスは何時ごろかわからないのだが、1時とか2時のはあるんだろうか。 前方に見える檜洞丸のきつさも知らないままゆるゆると下っていく。

 臼ヶ岳と檜洞丸の間には神ノ川乗越、金山谷乗越という二つの鞍部があり、前者には水場のマークがついている。 しかし標識らしきものが見当たらないのでどこで水を汲めばいいのか判らない。
臼ヶ岳の下りから檜洞丸を眺めると遠目にも痛々しいほどざっくり崩落した斜面があったが、登山道は金山谷乗越を過ぎたところでそのすぐそばを掠めているようだ。

金山谷乗越

ボロボロに朽ちた標識を過ぎると両側が崩落していかにも危なっかしい痩せ尾根が現れた。 通りやすいように整備され、ピトンとチェーンまで張られているので恐怖感は和らぐが、落っこちたらまず助からなさそうな崖がはるか下まで続いている。
金山谷乗越2

 ここを慎重に通過すると前方に檜洞丸の頂上部が見える

金山谷乗越3

 丹沢山を出てから蛭ヶ岳、臼ヶ岳と二つ下りと登り返しをしたうえ気温が上がってきたので息が上がってきた。しかもここの傾斜はかなりきつい。 ここですれ違ったトレイルランナーに「大倉尾根に降りるの?」とたずねたら「えー、塔まで行ってユーシン降りて塔に登り返してそこで泊りです」とか事も無げに言うので面食らってしまった。 500ccボトル2個にちっちゃなデイパックだけの空身みたいなものとはいえ、山をその距離は・・・。加藤文太郎とかそういう世界だ。おまけに別れ際には「あとちょっとですよ!頑張って!」と励まされてしまった。これからの行程を考えたら向こうのほうがはるかにきついのに・・・・。

 金山谷乗越から2/3くらい登ったところで頂上らしきものが見えるので、よしあとちょっと!と踏ん張っていくと、そこはただ肩の部分でだったりしてがっくりする。 鍋割山とか本社ヶ丸のような偽ピークもアレだが、肩に隠れて頂上はまだずっと先!みたいなのも結構凹む物だ。 それでも蛭ヶ岳とは違い、立ち枯れが目立つとはいえ豊かな緑に励まされるように歩を進めると、ようやく青い山荘が見えてきた。 「ランプの山荘」として知られる青ヶ岳山荘だ(青ヶ岳とは檜洞丸の別称)。
青ヶ岳山荘

ここでチップを払ってバイオトイレを借りて小用を済ませた後に、山頂へ向かった。だいぶ飲んで最初のウォーターキャリーが空に近くなってしまったが、どうせ山頂でラーメンは作らないし、水はまだ3リットル近くあるので買わなくていいだろう。そして10時50分に登頂。まだ歩ききったわけではないが、とりあえず主稜の山頂はすべて踏破したわけだ。 ただ、盛大に道を間違えた末の事なので蛭の山頂に着いた時のような「」「目標達成!」な満足感はなく、折悪しく出てきた雲のせいで眺望が悪くなったこともあって心にもすこし薄雲がかかったようであった。

檜洞丸

この山はシロヤシオ(ゴヨウツツジ)で人気があり、今まさに開花シーズンなので平日とはいえ結構人出がある。

 空いているベンチに腰をかけ、ここでバリバリと乾パンをかじりエナジーゼリーを啜って昼食代わりとした。
暑くてラーメンを作る気になれなかったのと、主稜縦走は時間がかかりそうなのでラーメンを作る時間すらもったいなかったのだ。 帰りのバスの時間を確認していなかったが、焼山登山口と同じ一時前後とすると、下山口のある西丹沢自然教室まで地図に記載されている標準タイムと合わせて考えればまず間に合わない。 地図では2時間半となっているが、昭文社の地図は健脚が基準になっているので自分はかなり急ぎ足で同じタイム、普通に歩くと一割り増しになってしまうからだ。

 どうせ間に合わないのだから後はゆっくりすればいいのだが、そうすると今度はゆっくり降りてバス停に着いた時にタッチの差でバスが出て行ってしまう・・・というような強迫観念にとらわれてしまう。大倉バス停のように30分に一本程度必ず来るのならそんなこと考えずにいられるのだが。

 小腹が満たされたところでストレッチをして出発。これからはずっと下りなので膝を痛めないよう慎重に行かねば。 山頂からの下りは暫くの間は植生保護のための木道が整備されていて快適に進める。この木道はブナとバイケイソウの間を縫うように伸びておりなかなか趣がある。ここの区間に限って言えば雲というか霧が立ち込めていたほうが幻想的で良いのではないかと思うほどだ。

木道

 この木道を暫く降りると分岐があり、そこから傾斜が急に、道もガレ場、ザレ場、鎖場が断続に現れて歩きづらくなってくる。 同時にところどころで立ち枯れが目立つブナ林から木々が濃くなってきて緑が鮮やかだ。 再び太陽が顔を出し強く照っているようだが、緑のカーテンのおかげで炙られるような感じはなく、むしろ木漏れ日がさわやかだ。 すれ違う人とも「緑が綺麗ですねえ」とたびたび感嘆の溜息をつきあっていた。

森

 名物のシロヤシオ(ゴヨウツツジ)のほうは開花時期にはまだ早かったようで、まばらに花の咲いている株がぽつり、ぽつりといった程度だったが、それでも僅かながら目にすることが出来て満足だ。 後で聞いたら今年は例年に比べて花のつきがいまひとつで、シロヤシオ、トウゴクミツバツツジのいずれも満開時でもあまり勢いが良くなかったとのことだが・・・。

シロヤシオ2

シロヤシオ1


鎖場以外にも足場が悪く片手を木や岩に添えたりして降りる必要があるところが断続的に現れ、その度にストックを仕舞うのが面倒になったので途中からダブルストックはやめて一本だけで下るようにした。足場がよい登り~平坦ならばダブルストックでピッチを上げた方がいいのだが、こう度々立ち止まっているとペースが定まらないので余計にわずらわしいのだ。 こうして「やや難所」でいちいち立ち止まらなくなったおかげでペースも安定してきた。 ストックは一本でもちゃんと働いてくれる。

 そういて降りていくところで聞き慣れない、やかましい鳥の鳴き声で足が止まった。 先行していた登山者(物凄い健脚でごつい三脚を抱えているのにやたら早かった)がカメラを構えていたので、一段落したところで尋ねると「ジュウイチ」だという。 鳴き声が「じゅういち」に聞こえるからそういう名前がついているというのは知っているが、この鳴き声は「じゅういち」にはほど遠いというか、「ビューイッ」としか聞こえなかった。 まだメジロの「ピピピチュイ、チューイッ」を「ちゅういち」と呼ぶほうが自然なような。 ちなみに緑のカーテンにまぎれているせいで鳥の姿は確認できなかった。

 さらに下り「展望台」と呼ばれているところに辿り着いたが、周囲の木の枝が伸びて眺望が効かなくなっているのと、肝心の開けている方は雲が立ち込めて何の山も見えなくなっているので、休憩も取らずにさっさとスルーした。カメラさんは暫くいたようだがすぐに降りて再び追い抜くとあっという間に見えなくなってしまった。早い早い。 

ゴーラ沢
ゴーラ沢が見えてきた

 順調に高度を下げていくと右手の斜面の木々の間から真っ白いごろた石の河原が見えて来る。いよいよゴーラ沢出合が近くなってきたようだ。と、最後の最後で鎖場が現れたが、鬼ヶ岩や蛭ヶ岳からの下りに比べたらかわいいものだ。それでも慎重に鎖場を越え、古びたコンクリートの階段を下りてようやくゴーラ沢出合に降り立った。
最後の鎖場
最後の鎖場

 ・・・眩しい! 深い森の緑、登山道から簡単には外れられない斜面から、上が開けてどの方向にも出られる河原に出るのは頂上や稜線とはまた違った解放感がある。 河原のゴロタ石が白っぽいので照り返しがキツく余計に眩しく感じる。 それにしてもここは沢というよりだだっぴろい河原だ。 目印になるピンクテープがまばらなので、とりあえず人が踏んだ跡っぽい、すこし石が小さく割れて砂になっているようなところを選んで歩くしかないのだが、渡渉地点が良くわからないので地図を頼りに川下の方へ向った。西丹沢自然教室の方へ向う道に出るには二回渡渉するはずなのでそれらしい方向に行くと再びピンクテープが現れたので正しい方向に進んでいたようだ。

ゴーラ沢2

ゴーラ沢3

ゴーラ沢4

 
 以前は渡渉地点には丸太橋が渡されていたらしいのだが、増水の折に流されてしまったらしく、浅いところを選んで渡るしかない。 誰かが積んだのか微妙に石が水面の上に顔を出しているようなところもあるのだが、大半は水をかぶってしまっているので水草がついていて滑りやすく、二度ほど足を滑らせて水面下に足を突っ込んでしまった。 ここ数週間好天続きで水量が少ない今でもこうなのだから、雨の多い時期で増水したら地下足袋でもないと厳しいのではないかと思うが、梅雨の晴れ間を縫って行く人はどうしているのだろうか?

渡渉地点

 2度の渡渉を越えてからは沢沿いのなだらかな道なのだが、それでもところどころ木道が流れてしまってザレていたり、完全に崩落してグレーチングとパイプで組まれた仮設橋を越えていくような場所もあって最後まで気が抜けなかった。
崩落
とくに仮設橋の場所ははるか下のほうまでけっこうえげつなく崩壊していて、なかなかスリルがある。 エベレストのアイスフォール帯を梯子を繋げて渡っていく場所をなんとなく思い出したりして通過したが、この道を渡れるように整備してくれた工事のおじさんたちにも感謝の意を表せねばなるまい。
仮設橋

 こうして数度の小さな登り返しと下りを繰り返したのち、13:38にようやくアスファルトの道に出た。 向こうにはキャンプ場が見える。バス停はもうちょっと先のようなので歩いていくと、MTBに乗った男性から声をかけられる。
「おっ?登ってきたの?」
「ええ、大倉から一泊二日で縦走してきました」
そんな事聞かれちゃあいないのだが、どうしてもこう答えたくなってしまうのだ。
登山口
やっと降り切ったー

 眩しい陽光の下、さらに進むとキャンプ場の事務所、そしてその先に東沢の神様を祀ったお社を通過すると、ついに西丹沢自然教室に到着した。 13:48、これにて一泊二日の丹沢主みゃ…いや、主稜縦走は完了! とりあえずバス停のベンチにザックを下ろして予備食のようかんを齧った。 コーラも飲みたいところなのだが、自販機はアサヒビールの奴でドデカミンはあってもコーラが無い。 しかも僻地価格でちょっと高いので駅に着くまでお預けとした。
山ノ神
東沢の神様

 ところでバスは1時台には一本も無く、12時30分ごろなのでどう頑張っても間に合いっこなかった。次のバスは2時40分あたりで、これは小田急新松田まで行ってくれずにJR御殿場線の山峨駅止まりであるが、バス料金よりJRの乗り継ぎの方が安いし4時過ぎまで待つよりはるかにマシなのでそれまで自然教室の展示物を冷やかしたり、東沢で足をアイシングして時間を潰した。

東沢2

東沢

 東沢の水は氷のように冷たく、長時間浸けていたらシモヤケになりそうなほど。 それでも河原の石が暖まっているのでひょいと上げてしまえばすぐにポカポカしてくる。ついでに顔を洗って、手ぬぐいを絞って体を拭う。 風呂に入らずに二日歩き回っているので爽快だった。 さっぱりしたところでバス停に戻ると、明け方先行して行った女性登山者がバス停に到着していた。

「あれー?主脈じゃなかったんですかあ?こっちにしたんだあ?」
「エヘヘ。蛭で盛大に間違って戻るのメンドかったんでこっちにしちゃいましたw あれ?でも遅いですね。どっか周ってきたんですか?」
「いや・・・ このあたり(金山谷乗越)で道間違えて、完全に迷って犬越路まで行って大回りして今降りてきました…」
「!てことは檜洞には登らずに大回り!?」
「ええ・・・疲れました・・・」

 なんと金山谷乗越から源蔵尾根を下って広河原に出てから大笄に登り返して犬越路を経由して降りてきたようなのだ。 距離と積算高度差を考えると自分よりはるかにキツイ行程だが、早く出たとはいえこの時間に降りてくるというのはただならぬ健脚の持ち主だ。 そういえば出発前は酒を飲みすぎて二日酔いなのに重い荷物(酒)を持って大倉から2時間で塔の山頂に着いたと話していたっけ。 この小さい体にどこにそんなパワーが秘められているのか。 下りですぐ足がパンクするわが身を振り返って羨ましくなってしまった。

 臼ヶ岳の下りで先行して行った同宿の男性は青ヶ岳山荘で水を買った折に山荘のおばちゃんに勧められて同じく犬越路を回ってきたとの事。 これもこの時間に降りてくるにはかなりハードな行程だったようだが、特に眺望がいいわけでもなく、歴史のある場所ではあるけれど「特に無理して行くことも無かったなあ・・・」と苦笑していた。どちらも用木沢出合から舗装道路を結構な距離を歩かなければならないのだ。

 この後、バスで山峨駅に降り立ち、駅前の自販機で念願のコーラで祝杯。 改札はおろか切符券売機すらないとんでもないローカル駅のため独特な切符販売方式(車掌が車内を巡回して販売、ワンマンの場合ドアが一つしか開かず、そこにいる運転士に声をかけて切符を購入)に戸惑ったものの無事に松田駅に到着した。

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Author:piccoli
 自転車、釣り、スノーケリングにハイキングとアウトドア遊びばっかしてる不良中年です。 主な出没地域は三浦湘南、真鶴に奥多摩周辺。 

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