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20年がたつわけだが

欲望の破綻―サラ金の中の日本人 (1984年)欲望の破綻―サラ金の中の日本人 (1984年)
(1984/09)
江波戸 哲夫

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 この本が出てから21年(文庫版は19年)が経つ。僕が小学生の頃、サラ金問題というのが凄まじい社会問題化していて、TVのワイドショーでも「杉山会長」という名物サラ金オーナーが札束を記者に投げつけて怪気炎を上げていた。

 サラ金規制2法が成立する前で、利息制限法すら全く無視されていた時代のルポなので凄絶さは現在の比ではない。 しかし、そこに登場する人間はやはりどこかしら現在の「破綻者」と通じるものがある。
 実例がいくつもルポされているが、破滅に至る最大にして最悪の素質は 見栄っ張り だ。

 金が無いくせに高価なものをローンで買う、既に借金漬けになっているのに連れ合いにも事実を隠し一人だけで解決しようとする等々・・・。

 そしてもう一つ重要なのが、 「借金がそのまま人格になっていく」

 サラ金を描いた作品は小説・漫画多々あるが、リアリズムが生まれるかどうかはこの辺をちゃんと描けるかだろう。青木雄二の「ナニワ金融道」、梁 石日の「族譜の果て」、桐野夏生「OUT」はこの辺のポイントが非常に高い。 
 既に絶版になっているので入手は難しいが、これらの作品を読まれるかたはには是非併読をおすすめしたい。

 破綻する人間だけではなく、悪辣と思われていながら、思いの他のんびりした紹介屋(何処からも相手にされない多重債務者がたむろして酒を飲んでたりする)や、「脅したって殴ったって無いとこから取れっこないですよ。相手の暮らしが立つような方法考えてやらないと」と悪質業者をせせら笑う優秀な取立てマンへの密着など、読み応え満点である。
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 自転車、釣り、スノーケリングにハイキングとアウトドア遊びばっかしてる不良中年です。 主な出没地域は三浦湘南、真鶴に奥多摩周辺。 

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