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式根島へ・・・その2

 夜中に蒸し暑さで目が覚めた。 八丈島でもそうだったが、思ったより夜の気温が下がらず、なおかつテントがしっかりと風を防いでくれているので持ってきたシュラフはオーバースペックになっているようだ。 10年落ちのモンベル・スーパーバロウバッグ#3(現在はスーパーストレッチ・バロウバッグ)は長年の酷使でへたれているといってもしっかりと頑張っているのであった。可能限度がマイナス3度というのは大袈裟にしても、 快適使用温度域が10度前後だと夜でも20度近いこの時期の伊豆七島には必要以上に暖かすぎるのかもしれない。 夜は冷えると思って足元のベンチレーターをしっかり閉じていたが、開けておいたほうが良さそうだ。


 そんなこんなで朝6時に目が覚めたのだが、なんとなくスッキリしないので7時までぐずぐずしてからテントからはいずり出る。 昨日パンを買い損ねたのでカップスープと紅茶という貧しい朝食をすませたのち、また雅の湯へ向かい頭をすっきりさせる。 天気がいいので気持がいい。
雅の湯
ご満悦

その後、折りたたみの小さいリュックに水筒とガイドブック、お茶セットを詰めて出発。とはいっても昨日のうちに野伏港から反時計回りにここまで回ってしまったので残りは南東部分だけである。
 まずは昨日気になっていたキャンプ場すぐそばの塩釜様。 昔製塩を行っていたころの名残の祠。木々の奥なので小さいくせに妙に荘厳。
塩釜様


 その後ぐんじ山展望台へ向かうが、商店街を通ってから回ったので小の口公園にぶちあたった。
広々として気持のいい公園。、昨日回った神引山や唐人津城とはまたちがい、人の手できっちり開かれた公園だ。 ちょっとした遊具やくじらのオブジェなど、子供・連れ向けといったところか。

 ぐんじ山展望台はさすがにいい眺めだが、昨日回ったところと同じく、数人登ったらすぐ一杯になってしまう物見櫓といったあんばい。
ぐんじ山展望台からの眺望



 そのまま海岸沿いを北上し、、小浜港、高森観音と回る。 特に衝撃が大きいのは高森観音であった。これはその昔に山の上に燈台を一人で作り上げたばあさんを称えたものなのだが、75歳のばあさんがフツーの人間でもうんざりするような急坂を切り開き足場を作り、5年間この山に住み込んで燈台を作り上げてしまったというのだから驚きである。 しかも完成後は自ら燈台守として明かりを見守り、90歳で大往生したという。 式根のばあさまはエネルギッシュなのである。

燈台跡


 海岸伝いに進むと現われるシマアジ養殖場を過ぎると本通りに出たのでチョコピーとコーラを購入。ポリポリかじりながら野伏港へ。 ここでちょっと東海汽船の事務所へ向かい、帰りの便の確認をする。 片道切符しか購入していないので、帰りの便の切符は押さえていないのだ。空きを確認すると残り30席。念の為今のうちに予約しておく。帰れなくなったらえらい事だもんね。

 フラフラと漁協に足を伸ばし、最高の式根島土産である「たたき」を購入してチルド便で自宅に送る。 たたきといっても細かく叩いたあと重曹を入れて擂ったもので、どちらかといえばすり身に近い。そのまま食べるのではなく熱を通して使うものだ。 そのまま明日葉と一緒に味噌汁に入れてよし、つみれ汁にしてよし、揚げてよし、ハンバーグ風(サンガ焼き)にしてよしの優れものなのだ。 いろいろある式根島の土産の多くが実際には神津島や新島で作った物が多いのだが(焼酎「しきね」の中身は神津島の「盛若」である)、 この「たたき」は漁協婦人部の手作りによる純然たる式根島製なのだ。

 さて、島を概ね回ってお土産も購入した後でというのも変な話だが、港にある観光案内所に向かいパンフを貰う。 ちなみにパンフはキレイに印刷されたパンフが4種類、手書きのコピー見たいのも一つあり、どれもこれも行き届いていて見やすく大変よく出来ている。 伊豆諸島のガイドブックでは式根島は新島のおまけみたいな扱いで詳細な地図が無い事が多いので、来島したらここでちゃんと貰っておくいいだろう。


 ここに来る前に噂に聞いていた素晴らしい場所があるのだが、行き方が分からないので尋ねてみた。 それは石原裕次郎が気に入っていたという、関東のヨットマンにとっても憧れのマトである「吹之江」という入り江だ。彼が亡くなる前に病床で「もう一度あそこへ行きたかった・・・」と呟いたとかいないとか、とにかくそれくらい美しいところであるらしいのだが、昨日最寄の道路から行こうとしたらヘリポートがあり立ち入り禁止。 もうひとつそれと思しい方向への道を行ったらゴミ集積場へ来てしまい、どうやって行けばいいのかまるっきりわからなかったのだ。

 で、観光案内所の人によると、「上から行くのは難しい」という。 直接吹之江に行く道は無く、釣り場として人気のある「犬の首」という磯場から磯伝いに巻いて行くか、泊から泳いでいくかしかないらしいのだが、どっちにしても険しい磯場だしずぶ濡れになるしで危険らしい。
「犬の首から吹之江を眺めるのは出来ても辿り着くのは無理じゃないですかね」
 吹之江に行く人は皆ヨット、ボート、カヌーなどを使うというのだ。そういえば裕次郎もよく知られたヨットマンであった。

 では、と妥協して犬の首から吹之江を眺める事にしようか、とその行き方はまさにあのゴミ集積場を突っ切っていくのだという。 と、その前にそろそろ小腹が減る時間なのでスーパーで弁当を購入。地元の味覚に一番近いものを、と明日葉天、たたき揚げの入った岩海苔弁当を購入。

 なんかここでまた八丈島のことを思い出した。 あのときも初日は昼飯のタイミングが変な事になってしまい(抜かなかったけど)、二日目の弁当でようやっと地元の味覚の一片に触れたのであった。

 式根本通を外れ、小鳥の小道などという素敵な道に迷い込んだりしつつ、小鳥の小道


 せっかくだから眺めのいいところで昼食にしようと中の浦へ向かう。  なんと海岸の手前でこんな立派なヘビがお出迎えしてくれた。 シマヘビ?
しまへび?


 中の浦には石でできた円卓と椅子が2セットほどあるので海を眺めつつそこでお食事。 そして自分撮り。
P5220350.jpg
 飯の後はハイキングコースを使い大浦を経由した後、吹之江を見に犬の首へ向かう。 ゴミ集積場を分け入っていく道はすぐには見つからなかったが、ようやっと小さな踏み跡を見つけ、やぶこぎのように磯場へと向かう。視界が開けるとなるほど、けっこう急な下りで、降りたら戻ってくるのも大変そう。なにより昨日と同じく短パン半袖シャツ&トレッキングシューズという軽装なので、磯場で滑りでもしたらけっこうな怪我でになりかねない。そんな事になってもつまらないので上から写真を撮るにとどめた。 

吹之江
 
上から見ただけなのだが、確かにキレイ。 陸上から邪魔が入らない入り江なので売れっ子俳優であった石原裕次郎にとっては心底リラックスできる場所だったのだろう。舟から海に飛び込んでも楽しそうだ。

 その後泊浦でタイドプールに残されたトウゴロウイワシの写真などを撮りつつ(防水カメラって素晴らしい)
泊浦のサカナ




 再び野伏港へ。 漁協でなにやらプチせりをやってるのでちょこっと見せてもらう。 本日の水揚げはメダイ、クロムツ、キンメダイ。
クロムツ


 さてと、そろそろ温泉にいい時間帯だし、入りに行くか。 キャンプ場で不要な荷物を下ろし、足附温泉へ向かう。 残念な事にまたもやヌルヌルであった。 そんじゃあ、と地鉈温泉へ。
  
 昨日来た時にも気になってたんだけどサラリと一瞥するだけで流した、壁に彫られた名前をチェックしてみる。 とにかく「キク」と評判の温泉なので、あっちこっちに「全快した」「治った」と喜びの言葉がそこらじゅうの岩に掘り込まれているのだ。 本にも出てたので探してみると、なるほどあったあった。

P5220382.jpg


社会党代議士、浅沼稲治郎と思しき書き込み。 他にも大正何年とか昭和一桁、個人の名前の他にもナントカふとん店とか、他の温泉地からの視察団といった名前があり、これを見てるだけでも楽しい。

 たっぷり浸かって温まったところで、そろそろ今夜の晩飯の事も考えなくてはならない。 外食の店が少ないので選択肢はレストランの「こころ」「サンバレー」、居酒屋「千漁」といったところになるのだが、せっかくだから地元の海産物を使ったところで食べたい。 そうすっと千漁なのだが、GWと夏休み以外は定休日以外にも予約が無ければ開けない事もあるらしい。 昼までに予約しておかないと夕方の仕込には間に合わないだろうし、行ってみてやってなければ諦める、という方針で6時半ごろ行ったが、がっくりする事に赤提灯どころか建物自体に電気がついていなかった。観光客の多い土曜日だったらやっていたのかもしれないが残念だ。

 この分だと他のレストランも似たようなもんだろうから諦めてキャンプ場に戻りラーメンを作る。 二日続けて同じメニューというのは切ないが仕方が無い。

 この後また雅の湯に浸かり、イワシの味付け缶を肴にビールとチューハイで一杯。 いい心持ちになったところでテントに潜り込むが、軽い酔いから出た不注意で明日の朝にとんでもない悲劇を招く事になろうとはこの時はまったく予想していないのだった。
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テーマ : アウトドア
ジャンル : 趣味・実用

tag : 式根島 キャンプ

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Author:piccoli
 自転車、釣り、スノーケリングにハイキングとアウトドア遊びばっかしてる不良中年です。 主な出没地域は三浦湘南、真鶴に奥多摩周辺。 

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