スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

八丈島旅行(その6)

 食料の調達を済ませたらいよいよ藍ヶ江へと向かう。 釣りをしにいく訳でもないのになぜわざわざこんな辺鄙な漁港にムキになるのかといえば、ずばり椎名誠の影響なのだ。

 怪しい探検隊シリーズの最高傑作との誉れ高い「あやしい探検隊 北へ」、姉妹作ともいえる「日本細末端真実紀行」その後の「怪しい探検隊 海で笑う」で椎名&木村がたびたび言及する藍ヶ江の美しさというやつが高校生時代からずーっと気になっていて、「いつかは藍ヶ江を訪れてみたいッ!」と切に考えていたのだ。

 その後学業の都合で沖縄に行ってトロピカサンゴの楽園・真栄田岬の虜になってしまい、それ以降優先順位でずっと後方に位置していたのだが、一昨年沖縄のサンゴの壊滅状況を目にして>からは藍ヶ江への好奇心がぐぐっと復活してきていた。 で、そんなこんなで今年ようやく藍ヶ江訪問が実現したというわけ。 その前に伊豆七島+八丈島(*)を全島自転車で走破するという計画もあったなぁ。これでようやく一個目なわけだが。 

 
 総菜屋のオバチャンの教えに従い、T字路を藍ヶ江方面へ曲がってしばらく行くと「裏見ヶ滝散策遊歩道」が登場した。 とりあえず先にこっちを見ていくか、と自転車を停め遊歩道に入った。


 裏見ヶ滝入り口

ちなみにこの裏見ヶ滝というのは字面を見ないで音だけ聞くと

「うらみがたき」であり

で、先入観なく脳内変換すると

「恨み仇」「恨みが滝」

になり、思わず宜保愛子ワールド突入((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル、であるが、鬱蒼としたジャングルを歩いて行くとその恐るべき正体が明らかになる。 

裏見が滝遊歩道内鬱蒼としたジャングル

 当初あまりに鬱蒼としたジャングルの中だったため、ポットホールでのタイムロスが思い起こされ若干不安を覚えたが、前のほうから背広に革靴の二人組が歩いてきたため一安心。 これは革靴のままちょこっと行ってすぐ帰ってこれる距離に目当てのものがあることを意味している。足元は綺麗に整備されているし。

 とはいえところどころ排水用の側溝のフタがないところがあるので、ぼーっとして足を踏み外さないよう油断は禁物。

 10分足らずで裏見ヶ滝に到着。 見てみればわかるが、滝つぼがざっくりと抉れて、滝をぐるりと回るように歩道が通っており、水が落ちるところが裏側から見られるようになっている。 これが「裏見ヶ滝」の名の由来なのでした。 水量は少ないが飛沫のおかげで周囲はひんやり、マイナスイオンとフィトンチッドがたっぷり吸収できそうである。

裏見ヶ滝  裏側から見てみました

 水が落ちるところはちょうど一人乗れるくらいの台状になっているので、真夏ならばそのまま水を浴びちゃうのもいいかもしれない。

 なんとなく満足したので車道に戻り、藍ヶ江へと向かう。すぐそばに「裏見ヶ滝温泉」があるが、足湯に入るからこっちは後回し。いよいよ15年恋焦がれた(大袈裟)藍ヶ江へ・・・。
 乗ったままではブレーキを抑える手が痛くなりそうな急坂を下り(実際ブラケットに手を載せたままではダメで、ハンドル下部に持ち替えないと危険)、藍ヶ江港に入る。 

藍ヶ江残念。曇り空

 残念ながら雲は厚く、美しい海の色は望むべくもない。 とはいえ、たびたび本で読んだ波が高いときは上まで引っ張り上げないといけないというスロープやらは見ることができた。 それはそれとして足湯はどこよ?? ここにあるのはタダの漁器具小屋だし。

 見ると崖を挟んで反対側により立派な防波堤が伸びており、向こうに下りるほうに足湯がありそう。 話を聞いていなければあっさり引き返してしまったかもしれない。

 急坂を押して戻り、反対側の堤防に降りる道を曲がっていくと、あったあったこれですか。

足湯きらめき
足湯きらめき イイ感じ。

 なるほど眺めもいいし明るく清潔なつくりで、ここで食事にしたら一段とおいしそう。 浸かるのは後回しにして早速メシにする。 店の中では気付かなかったが、おかずが非常に豊富だった。 トビウオのカレー風味揚げに、チキンのトマトソース煮、ナスとパプリカの味噌炒めに卵焼き。 消耗した筋肉を一発で回復させてくれそうなたんぱく質&ビタミン強化メニューではないか。
弁当しあわせの弁当

 とくにわざわざ交換してくれたトビウオのから揚げはいい油を使っているのかまったくしつこくなくさっぱりしている。疲労している特には揚げ物は敬遠しがちだが、まったく抵抗なく食べられる。 トビウオ自体は鯖と違い比較的淡白な味だが身がしっかりしていてうまいうまい。ようやく八丈の味覚の一端に触れ余は満足じゃ。


 メシの後食休みがてら足湯に浸かる。湯の吹き出し口は激熱なので離れたところに座るのがポイントである。 底には半分飛び出るように玉石が埋められているので歩くだけで足つぼマッサージができる粋なつくり。


入浴中 大サービスショット 管理人の脚線美。 右足の手術痕が酷い


 足湯の後海側の大きい防波堤に降りてみる。 こここそが椎名誠がたびたび言及している「藍ヶ江バカデカ戦艦」「台風のたびに破壊される巨大防波堤」なのである。 見るとなぜだか色があちこち違う。

 堤防の先に行くと親子連れが釣りをしているのだが、

お前ら魚屋でも開くんかい!!

ウスバハギ

というぐらいにウスバハギを釣りまくっている。 こういう状況なので「ダメだい」という返答を期待した江ノ島周辺挨拶「釣れますか」をいうのもあほらしいのだが念のため聞いてみると。

「うーんダメだな。ムロアジ回ってこねえや」

 いったいどんだけ釣る気ですか。 見ると普通の釣りではなく、コマセで寄ってきたウスバハギをボラ用サッカケ針を巨大にしたような鉤で引っ掛けて吊り上げる、いわゆる「サッカケ釣り」。 とはいってもこのウスバハギたち、警戒心が薄いのか、そんなサッカケ針にも好奇心一杯でフラフラ近寄ってくる。 

ギャングフック

 子供のころ読んだ本の影響でサッカケ(ギャング)釣りには余りいい印象を持っていないのだが、それをさておいてもこんなデカイ魚がぽんぽん上げられてしまうのは驚きである。 こういうのを見せられると普段俺がやっているメゴチやトウゴロウをキープしようかどうか逡巡する釣りは何なのだ、という気がしないでもない。 まあ、本来豊穣な海はかくあるべきなんだけど。

 そういや以前読んだ話で「貝塚からはスズキ(フッコ)やクロダイの骨がたくさんでてくる」というのがあり、縄文人はグルメで釣りが上手なのであるなぁ、と感心したものだが、こうした豊饒の海ならば簡単なのかも知れないではないか。感心して損した。

 石垣フグ ハリセンボンの親戚、イシガキフグ。これもコラーゲンたっぷりで味噌汁の具にすると美味しいらしい。

 ひと段落したところでおじさんに防波堤の話を聞く
「台風のときにぶっ壊れたって話ですけど・・・」
 するとおじさんは露骨に顔をしかめて
「あーもう。台風のたびだよ」と、心底うんざりしたようであった。
「色が全部違うでしょ、あれ壊れるたびにそこだけ直すからでね。 防波堤だけじゃなくて、一番酷いときはそこの坂道まで崩れたよ。もーたまんないよねぇ・・・」

藍ヶ江巨大戦艦 その巨大コンクリート塊 カモメがハギの内臓を狙っている

 旅人からすると想像を絶する話なのだが、地元の人にとっては毎年のように起こるうんざりする自然災害なのであった。

 引き上げる際別のオバチャンに聞くと、「夏はまた海の色が違うからね・・・(ニヤニヤ」とのことであった。真に美しい真夏の藍ヶ江にふたたび思いを馳せながら藍ヶ江を後にした。 ふと振り返るとなるほど曇っているとはいえ深い藍色をしており、なんとなくほんの片鱗だけを見せてもらったようであった。


藍ヶ江港全景 透明度が高く、海底もくっきり。シュノーケリングにもいいかも。 曇っていてこれだから、真夏の快晴下では・・・。




*ずっと八丈島でなく式根島が伊豆七島に含まれ、八丈島は別枠だと思っていた。 今更訂正する気もないのでこのままにしておく。
スポンサーサイト

テーマ : アウトドア
ジャンル : 趣味・実用

tag : 八丈島 ツーリング キャンプ 藍が江

コメント

非公開コメント

プロフィール

piccoli

Author:piccoli
 自転車、釣り、スノーケリングにハイキングとアウトドア遊びばっかしてる不良中年です。 主な出没地域は三浦湘南、真鶴に奥多摩周辺。 

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
カテゴリー
月別アーカイブ
ブログ内検索
最近の記事
最近のトラックバック
最近のコメント
リンク
フリーエリア
にほんブログ村 自転車ブログへ にほんブログ村 自転車ブログ ツーリングへ にほんブログ村 釣りブログへ にほんブログ村 釣りブログ 波止釣りへ にほんブログ村 マリンスポーツブログへ にほんブログ村 マリンスポーツブログ シュノーケリングへ
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。