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削られた山・武甲山へ

 GW。 いよいよこの時期二つの綺麗な花畑が最盛期を迎える。
一つは茨城は国営ひたち海浜公園のネモフィラ畑。もう一つは埼玉県は秩父の羊山公園の芝桜。 

後者は二年前に雲取山を秩父側へ縦走した際に寄り道して堪能したのであるが、ネモフィラ畑のほうはまだない。ここ数年、どうせ出かけたり、行った先で寄り道するからには「行った事の無いところ」「入ったことの無いお店」を優先するようにしているのだが、その方針に則ればひたち海浜公園を選択するはずだった。

 ところがである。物理的にひたち海浜公園は交通の便が良くない。 安い高速バスは新宿から一日4本しかないし、しかもそれは予約できずに朝の早い者勝ちと来ている。 おまけに最初の一本を逃すと次の便は午後になってしまい、向こうに着くのは夕方。これではちょっと使い物にならん。。。ということになると電車を乗り継ぐしかないのだが、特急だと片道4000円、鈍行乗り継いでいくと2590円だが3時間30分かかるという、日帰りではなかなかハードな行程になってしまう。
ネモフィラ畑自体はなかなかに魅力的ではあるが、これだけ時間と金をかけてそれだけ、というのはちょっと物足りないというのは正直なところ。 ほかにもお楽しみスポットがあればいいのだが、あいにくとこちらは不案内であるし、あったとしてもここに限らず北関東はだいたいアシ(車)が無い事にはどうにもならないのはだいたい予想がつく。

 そんなわけでネモフィラ畑への意気がしぼんでいく一方、秩父のほうは羊山公園の近くに「まだ行った事がない山」があった。 多摩川河川敷からも見える、北側が採石によってざっくり切り取られた魁偉な山、武甲山である。 交通の便が今一つなので敬遠していたが、芝桜もセットであれば行かぬ手はない。 そんなわけで行き先は武甲山と決まった。 できることなら三ツドッケから獅子口小屋~と大縦走していき武甲山へ至るロングトレイルを踏破したいところだが、自分の足では山中ビバークが必至になるし、もう体力がそこまでないので無理はできない。


 そして当日。 時間がかかるので始発で登戸を出発。 南武線、青梅線、八高線、秩父線と何度も乗り換えてようやく横瀬駅に到着。 雲取山や長沢背稜を踏破した時は帰りに武甲温泉に寄ったので2度ほど降りているはずなのだが、朝一なので全く雰囲気が違って戸惑う。 トイレを済まし出発しようとすると、中年の女性から声をかけられた。 なんでも、タクシーで登山口へ行くつもりだったのだが、朝早すぎてまだ迎車してくれないのだという。 自分はうまく乗り合いできればタクシーもアリではあったが、周囲に同じような登山者はいないし、最初から歩くつもりだったので一人で行くことにした。

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 とはいえ舗装路を延々歩くのはうんざりするもので、味わい深い古い宿場町とかならまだしも、後半はダンプカーやホイールローダーが行きかう石灰石&セメント工場群の中を歩いていくのでかなり気が滅入る。 「マスク着用」の張り紙があるように粉塵が舞い上がっているし、音もすさまじい。 

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 自分は山の中で鉄塔とか採石場(要は文明の痕跡をはっきり認識させられるもの)に行き当たるとがっかりしてしまうタイプなのだが、これだけ巨大な工場群になると話は別。 どういう役目なのかわからないが巨大なシャフトが轟音を立てて回転し、道路の反対側からこちら側まで伝わってくる熱気に触れると、凄まじいパワーに圧倒されてしまった。 やはり巨大メカには無条件で弱いのである。

 工場群を抜けると御嶽神社に到着。 ここからようやく登山道の開始となるが、駅から1時間半近くかかってしまった。 登山の前にこれだけ喧しく危険が多い舗装路を歩かされるのは有り難くないわけで、乗り合いタクシー路線でもないかぎり一回こっきりでここを敬遠する人は少なくないだろうと思う。 マイカー族にはあまり関係のない話ではあるのだが。

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 とりあえずここで軽く柔軟をしてから登高開始だが、既に一時間半歩いたせいか、去年の秋ぐらいから続いている不調なのか、左足の脹脛が早くも張ってきた。 平日だが天候に恵まれているせいか、やはりこの辺では随一のメジャー山なせいか、熟年登山者は多く、抜きつ抜かれつで進むのだが、足のせいであまり飛ばせないのが悔しいところ。 大寺山からもまた間が空いてしまったし、なかなかグッドシェイプというわけにはいかない。

 ところで今日は何となく暑くなりそうな予感がしていたので、フリースは持たずに薄手のジップアップシャツとウィンドブレーカーだけにしていたが、その予想は的中し、かなり汗ばんでくる陽気となった。 時折吹く風はひんやりしているのだが、日差しが強いので暑さが勝る感じと言おうか・・・。この分だと昼頃にはかなり蒸し暑くなりそうだ。  


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 登山道起点から30分ほどで小さな滝と鍋割山のようなペットボトル置き場、水場に行き当たる。 ここが不動の滝だ。 水場には竹製のコップが置かれていて、これで飲んでみるとさすがに冷たくておいしい。数回おかわりし、ハイドレーションの水もぶちまけて入れ替えてしまった。  ペットボトルは何のためにあるのかわからなかったが、先行していた団体客はガイドツアーだったらしく、リーダー格の人が「上の水洗トイレで使用しますので持てる人は持って行ってくださーい」と呼び掛けているので合点がいった。 なんでも雨水をタンクに貯めて頂上水洗トイレに使用しているらしいが、渇水期や繁忙期には水が足りなくなるので登山者ペットボトル歩荷に頼るのだという。

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 元気いっぱいであれば4リットルぐらいいってもいいのだが、あまり万全の体調ではないので2リットルだけザックに詰めていく。 これがうどんのツユやコーヒー、かき氷に化けるのであれば担ぎ上げる甲斐もあるのだが、トイレの水として流されていくだけでは今一つやる気が出ない。

 少し重くなったザックを背に淡々と登る。 何百mかおきに「○×丁目」という道標があるので、やはりてっぺんに神社のある信仰の山なのだなーと実感するのだが、それ以外は眺望が無い杉林の中なのであまり面白くない。 救いは木と木の間が広く、陽光が入りやすいため、奥多摩の低山のようにあまり暗さを感じない事だろうか。

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 登山道起点から一時間半ほどしたところで、木々の間の向こうに真っ白い壁のようなものが見えてきた。 採掘場が近いのか。斜面に木が生えておらずガレ石がゴロンゴロン転がっている斜面のようだ。 「この先採掘場に近く危険」「立ち入り禁止」と書かれた看板や通行止めのトラロープが張られている。  草木も生えない不毛なガレ場ではあるが、単調な針葉樹林帯歩きが続くといいアクセントになる。 ふと沖縄の斎場御嶽を思い出してしまった。

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 なんとなく樹林がまばらになる分岐に出るともう頂上は近い。 道標に従って進むと立派な神社が見えてきた。いつものことながらこういう山頂に立派な神社やお寺があると建てるの大変だったろうなという思いが先に来てしまう。 立派な神社の脇を通り頂上展望台に向かう。 遠くから見るとピラミッド型の山なので360度パノラマが広がっているのかと思ったが、南側は微妙に木に遮れれており、眺望が開けているのは北~東方向だけであった。

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 天気自体はいいのだが、春霞がかかっていてあまりスッキリと遠くが見えない。それでも目を凝らすとモヤモヤの向こう側にうっすらと雪渓が残る浅間山が見えた。 そして西側の樹林の切れ目のあたりに両神山のギザギザ。 そういえば前回羊山公園を訪れたときには武甲山頂から芝桜が見えると言っていたが…あった。かわいらしい白とピンクの一角。 結構広いはずだが、これだけ小さいという事は結構な距離と高度を稼いだという事だ。 こういう時こそ双眼鏡の出番なのにまた忘れてしまったことを悔いつつ展望台を後にする。 

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横瀬の街

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両神山

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浅間方面

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拡大

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羊山公園

ある程度広さがあればここで昼食にしてしまおうと思ったのだが、あまり広くないし落ち着かない。 北側の斜面はかなり上の方まで採掘されているので、展望台のすぐ下の方に金網が張られており、塔ノ岳や大岳山、大菩薩といった展望抜群山と比べると風情がいまいちなので「ここで弁当を広げる!」「山頂ラーメン!」という強い思いもわいてこない。そんなわけで、神社の裏手のタンクに担ぎ上げたペットボトルの水を注いでしまってから、下の広場のようになっている場所のベンチでカップラを食うことにした。

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地下タンクの蓋を開けて注ぐ

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神社からベンチの間にカタクリが三輪ほど咲いていた

 食っている間にドヨドヨと曇りはじめ、風が吹いて寒くなってきた。慌ててウィンドブレーカーを着込み、ラーメンをすすりあげて撤収する。荒れる予報はないが、なんだかんだ言って下界より7~8度低いのでこういう天気の時はさっさと降りるに限る。分岐を浦山口方面へ向かう裏参道に取ると、少し降りたところに弁当を広げるのに良さそうな眺望の開けた緩斜面とベンチがあった。 なんだこっちで食べればよかったなと思いつつさらに下っていく。「裏」とはいえこちらも参道なので踏み固められており歩きやすい。 ずんずんと降りていくと「とたたたたたた」という足音と共に前方を細長い尻尾のあるややずんぐりした茶色の生き物が駆け上がっていった。 四足歩行の動物ではなくヤマドリである。 慌ててカメラを取り出すが、電源を入れている間に樹林の間を駆け上がって姿を消してしまった。

 わりかしレアな生き物を見ることができてちょっとご機嫌になりながらさらに下っていくと、「避難小屋」ならぬ「退避小屋」と書かれた小さなトタン張りの崩れかけの小屋を登山道わきにで目にした。 二つ目の退避小屋でようやくわかったのだが、石灰石の採掘の際に派手な発破をやると小石が飛んできたりするのでここに隠れろという事らしい。 ただ、最近では石灰石も中国産のブツに押されていてここでの規模は縮小しているらしいから今は使われることもないのだろう。

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退避所

 二つ目の退避小屋を過ぎたあたりで早咲きのツツジを目にした。あと2~3週間したら奥多摩のツツジやシャクナゲも盛期を迎えるのだろうと思いつつ、さらに下っていく。 この辺まで来ると樹林も濃くなってあまり眺望も効かないが、登山道の終点に近くなると今度は綺麗な沢に近づいてくる。 登山道が終わり、砂利を敷いてローラーで均した様な林道に出ると、気持ちの良いせせらぎ沿いをずっと行くことになる。 途中で舗装路になるが、轟音と粉塵が舞う石灰石&セメント工場の間を通るよりはるかにマシだ。 車を置いているのでなければ裏桟道から降りる方が正解だろう。 そのまま林道を下り、1時18分ごろ黄土色というか黄金色の鳥居に到着。 ここが神域の終わりというか登山道の終わりという事でいいだろう。 二回ほどパンパンと手をたたき礼をして駅へと向かった。
 
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爽やかなせせらぎ

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登山道終点の鳥居

 駅までの途中、霊場と付随する橋立鍾乳洞とやらがあったのだが、この後羊山公園へ行くのと、電車の時間が心配なこともあってスルーしてしまった。なにしろこの辺の電車は一本逃すと次が30分後とか1時間後がざらなのだ。 とはいえ、山全体が石灰岩の武甲山の麓にある鍾乳洞なのだから立派なものなのだろう。 ちょっと惜しいことをした。

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何故か廃屋

 後ろ髪を引かれる思いでそのまま歩を進め倒壊したまま放置された民家に首を傾げたりしつつ、一時半ちょっとすぎに浦山口駅に到着。とりあえず一安心のゴール。 一安心すると昼飯はカップ麺、あとちょこっとの行動食だけだったので小腹が空いてきた。 もし美味いB級グルメの店でもあれば食いたいのだが、すぐに食えなければ羊山公園では芝桜祭りをやっているはずなので露店のみそポテトやらなんやらでもいいな・・・と考えを巡らしているうちに電車は御花畑駅へ到着。 ちなみに帰りは公園から横瀬駅まで歩いてしまう予定だが、隣接する西武秩父鉄道駅では数日前に日帰り温泉施設がオープンしていたのであった。 その時は「帰りには武甲温泉!送迎あるし!」という事で頭が占領されていたので全く頭から抜け落ちていたのだが、西武秩父駅では地元B級グルメの食堂もあるし、芝桜公園を見て回った後はここで全部済ませればよかったのである。 予約しているわけでもないのだから温泉なんて臨機応変に変えればいいのだが、年を食って思考に柔軟性が無くなったというか、硬直化してしまったのかも知れない。 もっとも後で「オープン直後の大混雑でとても温泉施設の方は入れる状況じゃなかった」というのをヤマレコで目にすることになるのだが・・・・。

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浦山口駅

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不思議の頂上へ登りに行く

特別高いとか眺望があるとか、綺麗な花が咲くというわけでは無いのだが、気になっていた山があった。 東京と山梨の県境にある大寺山という山で、標高は1000mに満たない。 なんでそんな山が気になるかというと、毎年のように登っている大岳山の頂上や三頭山の登山道からクッキリと謎の建造物が見えるのだ。

真っ白いドームの寺院か何かで、一部金ピカのものが光っているような・・・。 毎回荷物を軽くしたいがために双眼鏡を持たずに来てしまったので「ソレ」が何だか確認できずじまいだったのだが、その正体をネットで調べたら、どっかの宗教団体が建てた仏舎利塔だという。 頂上に仏舎利塔がある謎の山・・・これは行かねばなるまい!

 と、思い立ったのは実はずいぶん前の話で、既に登山道からちょっと入って行った事もあったのだ。 そう、あの奥多摩ロープウェーの廃墟を見に行った際に、近いからついでにこっちも登ってしまう予定だったのである。 が、同行者はマジな登山になると思っていなかったようで準備も体力も足りず、わずか15分で弱音を吐いてリタイアしてしまった。 結局その日はもう少し楽そうな奥多摩むかしみちに転進したところで雨が降ってしまい打ち切りという事になったので、無理して登らないのは正解だったのだが、早めにリベンジをしておきたかった。

 今回は一人なのと、ここんとこ運動不足が響いているんでみっちり体を絞りたい、山自体は一時間程度の行程で登頂してしまえるらしいので、登山口のある奥多摩湖畔の陣屋まで自転車でアプローチすることにした。 帰りは時間的に厳しそうなので輪行してしまえばいい。 先週の休みは衣笠山公園(横須賀)まで自転車で行って花見を楽しむ予定だったのが雨でフイになってしまったのでそれを取り返す意味もあった。 自宅周辺の桜はあらかた散ってしまったが、青梅や奥多摩の桜ならば今頃満開だろうという計算である。

 自宅を出発してから勝手知ったる多摩川サイクリングロードを遡上しまずは奥多摩湖を目指す。 意外だったのは昭島や拝島(玉川上水起点)のあたりでまだ桜が満開だったことだ。青梅や奥多摩のあたりで満開だろうとあたりをつけていたのだが、この分だと5~7分咲きぐらいだろうか。
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 判ってはいたのだが、やはりチャリ通回数が減っていることもあって足がよく回らない。大体3時間ちょっとぐらいで奥多摩に着くだろうと甘い見通しを立てていたのだが、途中二俣尾のおいしい黍大福屋のおっさんと話し込んだりしていたこともあって、奥多摩湖の「水と緑のふれあい館」に到着した時には4時間以上経過していた。 それでも冬に比べて日は長くなってるし、帰りは電車に乗ってしまえばいいという気楽さがあるのであまり深刻になることはなかった。

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 結局、陣屋の登山口に着いたのはもう一時になろうかというところ。 幾ら1時間程度で登れるとはいえあまり遅くなるのも良くないので、軽く柔軟をしただけですぐに地下足袋に履き替えて登り始めた。 ところで自宅からここまでの距離は大体60㎞ぐらいだろうと適当に考えていたのだが、実際にメーターを見たら72㎞もあった。 6年前の大渇水の時に丹波山村まで行ったことがあって、往復で160㎞あったのだから当たり前なのだが、どうしてこんな勘違いをしていたのであろうか。 ここで一つ誤算だったのは、GPSに給電するためのUSBチャージャーに入れた充電池が腐っており、スイッチを入れてもGPSに補充されなかった事だ。 このチャージャーを使えば5~6時間稼働時間を延長できるのでで古いほうのGPSを持ってきたのだが失敗だった。 それにしてもエボルタもエコフルもこれまで買ったの物がすぐ寿命が来ている。 使う物の電圧のせいか頻度か判らないが、インパルスのほうが微妙に耐久性が高いような気がする。

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登山口 

 さて、アプローチに自転車というのはこれまで高水山と天覧山で行っているが、今回はその2回よりも距離が長く、標高差も大きい。当然既に蓄積している疲労はずっと大きいのだが、控えている登坂は前二回よりはるかに厳しいのである。10分もしないうちに脹脛や太ももがピキピキ悲鳴を上げ、腹筋や肩までもが痛み出してきた。 大寺山自体は大した高さではないが、いわゆる奥多摩の山にありがちなタイプ(尾根に出るまでの登りが急坂)なので、既に足が疲れている人間には優しくない。

 それでも騙し騙し高度を稼ぎ登っていく。樹林帯の中なのであまり眺望はなく、寄り道や撮影のための停止が無いのであまり時間を食わなくていいのは登り始めが遅かった身には助かる。 とはいえ一本調子の登りというわけではなく、一応やせ尾根があったり、傾斜が緩み踏み跡が不明瞭になってるところもあったりで、一応きちんとした「山」なのだなぁと思い知らされた。

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 奥多摩駅から電車とはいえそこまでは走らなきゃいけないんだからこれ以上はちょっと勘弁してほしいなーと弱気になりかけたところで木々の間から白いナニモノカが見えてきた。 いよいよ頂上だ。 電車とバスで来ていたらもう少し早めに着けたと思うが、思いの外時間がかかり殆ど一時間近くかかってしまった。

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 それまで眺望があまりない森の中の道だったのが、突如として開け全くの異空間になっていた。 頂上は平らで大きな広場のよう。そしてその中心に巨大な白亜の仏舎利塔。 子供のころ代々木にあったモスク(東京ジャーミィ)を見ただけで何とも言えない不思議な気分になったものだが、なんとなくその感覚を思い出してしまった。 なんでもこの仏舎利塔を建てるにあたっては建設会社任せではなく、日本山妙法寺の信者さんが泊まり込んで資材や重機を上げるための道を切り開き、建ててしまったとのことだが、そうした執念のようなものが時を隔ててもこちらに伝わってくるのだろうか。 

 とりあえずぐるりと仏舎利塔の周囲を回ったら4体のそれぞれ異なる仏像が据え付けられているのが分かった。コンパスを持ってこなかったのでちゃんと確認したわけではないが、おそらく東西南北に配しているのだろう。

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仏舎利塔の周りにはベンチや建てたときに使ったであろう何かの巻取りドラムを使ったテーブルがあったので、そこで食事をとることにした。 登っている途中はどんより曇っていて雨が心配だったのだが、このタイミングでたん雲が切れて青空が広がり日が差してきた。 こういうのはなんか歓迎されたようで非常に気分がよい。 大楠山で食べ損ねたカップラーメンが一段と美味しく感じた。

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 食事を終えたらすぐに降りることにする。 2:30というのは他の山だったら下り行程の半分くらいまで済ませている時間帯だ。 いくら帰りは電車とはいえ、奥多摩駅までの道も暗くならないうちに抜けておきたい。足の筋肉も関節もかなり厳しいが、小走りのように下って行った。
 

 急いだ甲斐あってか15時30分前に陣屋に到着、ここでコーラを一本飲み糖分を補充し、奥多摩駅まで戻る。 当たり前の事ではあるが、帰りは下り坂なので速い速い。 とりあえず大寺山までの人力移動ラインは繋がったので、大寺山から鹿倉山に縦走しての目こい湯に降りたら大菩薩から自宅までの人力移動ラインは接続できるな・・・などと考えつつ自転車を分解して袋に詰めるのでありました。

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帰りましょ
プロフィール

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Author:piccoli
 自転車、釣り、スノーケリングにハイキングとアウトドア遊びばっかしてる不良中年です。 主な出没地域は三浦湘南、真鶴に奥多摩周辺。 

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