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長沢背稜未踏部分、ついに完踏!(その2 酉谷山~三峰神社)

 天気が良かった分放射冷却で気温が下がるため熟睡できるか不安だったが、狭い小屋に満員でいるせいか、はたまた雲取山より300mほど低いせいか、肌寒さも感じず熟睡することができた。 もう一つ心配なのは同宿者のイビキだが、耳栓をしていれば気付かない程度で安眠を妨害されることなく夜は明けていった。 

 

 鈍足な分朝早く出発するつもりだったが、あまり早く起きて同宿者を起こしてしまうのも気が引けるなあ…と思っていただが、これも同宿の皆さんは自分がぼんやり目を覚まし始めた4時半ごろゴソゴソと起き出したため、心配することもなかった。


 表を見るとすでに朝日は登っているようだが、ここは日向谷の頭の陰になっているので日が差さないまま明るくなってしまうようだ。


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 シュラフを畳んだら早速湯を沸かしてコーンスープを作り、定番の乾パンをボリボリ齧って朝食とする。 本当はタンパク質としてギョニソーも欲しかったのだが、昨日の朝電車に乗る前にコンビニで買っておくのを忘れたのだ。

  

 とりあえず序盤の燃料を腹にぶち込んだら軽くストレッチをしてすぐに出発。 6時までには出発したいと思っていたのが5時10分だからまずは上々。 まだ少し肌寒さが残っているが、歩き始めればすぐに体が畳まるのでフリースは脱いでおいた。


 昨日山頂から戻るときに歩いていたので行福のタオまでは淡々と進む。行福のタオを少し過ぎたところよく目立つ岩と絡みつくように根を延ばした木があり、なんとなく吸い寄せられるように写真を撮っていたら後ろから同宿のおじさんが追い付いてきた。 この人は同じバス便で降り立ち自分が先行させてもらったのだが、三ツドッケや七跳山は巻いたらしくいつの間にか先行して避難小屋についていたのだった。 昨日はおなかの調子が悪く夕食も菓子パン一個で済ませたとのことだったが、回復したのかなかなかいいペースというか足が速い。


 とりあえず一緒に先へ進むと、しばらくして昨日のオスプレーおじさんに追いついた。 テントを張った場所は微妙に傾斜があり熟睡できなかったとのことだが、それでもキッチリ朝一番の登頂者が来る前に撤収して行動開始するのはさすがである。 


 ちなみに建前上テン泊指定地以外にテントを張るのは禁止されているのだけど、そもそも酉谷小屋避難小屋が実質的なテン泊指定地だったところに避難小屋が建って、泊まりたい場合はそこを使うようにというような背景がある。その避難小屋もそれほど大きいものではない(板間5人、土間3人程度)ので、満員になってしまった場合はツェルトなりテントなりを張るしかない。その場合狭い通路を塞いでしまい斜面を歩いて崩落を招きがちな避難小屋のすぐわきに張るよりも、頂上近くに張ったほうがはるかにマシなのだ。 んで、やむなくテントを張る場合、奥多摩ビジターセンターがテン泊禁止のお触れを出していても管轄圏外の秩父(埼玉県)側の斜面に張るというのが暗黙の了解になっていて、このおじさんはしっかり秩父側で張っていたのだった。 まことに清く正しい山男なのである。 実は最初から避難小屋で寝床を確保できることを前提にツェルトを持参しなかったオイラが大変よろしくないのだ。


 さきほどの個性的大岩からオスプレーおじさんに追いつくまでの間にも快適なビバークができそうな所があったので、またここに来ることがあって避難小屋が満員だったらここでビバークもアリだな、などとも思ったのだが、ホントはそれはあかんのである。 ここ以外にも鍋割山から奥の院の間とか、槙寄山の頂上ちょっと西側とか、榧ノ木尾根とか、なんとなく快適にビバークできそうな場所は歩いていると見つかるのだが…。


 ここからは3人でつかず離れず、滝谷ノ峰の巻き道を行く。 ここも境界標を通れば頂上へ行くことはできるのだろうが、さすがにもう不案内な所を外れていく気は起きない。後で調べたら「道標や頂上を示す物は無く、GPS等で確認する感じ。展望も無い。」とのことだから無理して登る必要もないようだ。 


 くるっと頂上を巻くとヘリポートが現れるのだが、ここからの眺めがもう絶景であった。北側が開けており、まるで絵画のようにきちんとした枝ぶりの木の向こうにはギザギザの頂上稜線が個性的な山が見える。 ちゃんと地図で同定すればいいのだが、オスプレーおじさんによると両神山だそうだ。 「標高のわりに遭難が多い山」というイメージしかないのだが、こうやってここから山容を見ると「あーっ登ってみたい!」と思わせる。 ウチからはかなり遠くアクセスが悪そうだが、脳内のいつか登ってみたい山フォルダに収納しておくことにしよう。


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 振り返って南側には天祖山が採石場で削られた痛々しい山肌を見せている。 戦前に天学教会が山頂に神社を据えた信仰の山だが、ここから見るとただただ痛々しい。 そのうちに武甲山のように頂上近くまで削られてしまうのだろうか。 「眺望はないが人が少なく新緑の季節には静かな山登りが楽しめる山」らしいが、そのうちに登ることがあるかもしれないなと思いつつ、ヘリポートの脇を通り水松山へと向かう。

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 水松山も巻いてもいいのだが、一応ちゃんと頂上まで道はつけられているし、「峰」とか「頭」ではなくちゃんと三角点があるれっきとした山のようなので頂上へ向かって歩を進める。 オスプレーおじさんともう一人の同宿のおじさんはこの後雲取山も控えているので体力セーブのため巻いていくようであった。 そうして登った水松山の頂上は七跳山よりちょっとだけ眺望がよく、三角点や手作り山名標がある分「山」らしく、とりあえず踏んでおいてよかったと思わせるところだった。 比較的広く平らだし、適度な間隔で立ち木もあるので、ここもイザいう時のビバークにはよいかもしれない。


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 頂上からは左(西)に下っていけば巻き道と合流できそうだったが、踏み跡がやや不明瞭なこともあってUターンして元の道に戻ることにした。ところが巻き道のほうが一旦下ってまた昇るような感じで結構な距離があり、予想外に時間を食ってしまった。 頂上からなんとなく見えていた合流地点らしき場所がやはりその通りで、まっすぐ突っ切ればだいぶ時間が節約できたのだがまあこういうこともある。 二人はだいぶ先に進んでしまったようで、また静かな一人歩きとなったが、明るい日が差す気持ちのいい道だけあって寂しさを感じない。


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 行く先をぴょこぴょこと飛び回る鳥もいたりして、自然と気分がほぐれる。 そしてこの辺から気付いたのだが、林床の苔の間からかわいらしい花が顔をのぞかせている。 以前の梅のような花(バイカオウレン)と違い、ハート形の三つ葉があるからカタバミか何かなのだろうが、バイカオウレンが終わるとこれが顔を出すのかもしれない。 右谷ノクビレ(重松ヒラキ)からまたしっかりとした登りとなり、長沢山の頂上へと向かう。 この辺は眺望がいいのできつさよりも気分の良さが勝る。 長沢山の頂上へ着くと先行の二人が休憩していた。


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 自分もここで行動食を取って数枚写真を撮って休憩するが、それほど疲れがないので二人と合わせて出発する。 ペースもそれほど変わらないし、この辺は出るかどうかわからないが、熊にも会いにくくなりそうなので3人で行動したほうが安心だろう。


 長沢山の下りから鮮やかな花がまた顔を出してくる。 この次に控える桂谷ノ頭は別名「石楠花ノ頭」であり、その名のとおり稜線上がシャクナゲの群落になっているのだ。そこかしこで淡いピンクの花が咲いており、そのたびに写真だなんだで3人の動きが止まる。 シャクナゲといえば飛龍山の頂上直下がシャクナゲのトンネルになっていると評判なのだが、そこまでいかずともここもなかなかのものだ。 ここにシャクナゲ群落がある事は事前に全くリサーチしていなかったのでこれまた思いがけずボーナスをもらったようで大変得した気分になる。 全く今回の山行は花に祝福されているというべきか。


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 チアガールのポンポンのようにシャクナゲに応援されている感じだが、それが終わると今回の行程で一番きつい場所が現れる。 それがこの芋ノ木ドッケの登りだ。 前回雲取から下って大ダワからの登り返しでは予想外のきつさな上、下り道が不明瞭で伸び放題の枝に邪魔押された挙句額に乗せていたサングラスを紛失してしまい、巻けばよかったと心から後悔したものだったが、今回は逃げようがない。 


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 急に木が増え薄暗くなってきた中、げんなりするような急坂を登っていくが、今日はこの急坂でも小さな楽しみがあった。 かわいらしいイワウチワが登山道わきの斜面にチョコチョコと咲いており、小さな群落があるたびにこれまた3人の足が止まるのであった。


  これまでずっと解決できていなかったのが、こういう森の中で小さな植物を撮るときの各種設定がどうにも要領を得ないことだった。 暗い森の中で接写モードにすれば光量が足りず、ちょっとした風が吹くだけでブレを起こし、フラッシュを焚いたり木漏れ日が差すところの花を撮れば今度は白飛びしてしまうという具合だった。 が、今回、オスプレーおじさんと腰を入れて撮っていることもあってあちこち数値をいじったところ、「日が当たる場所の小さく白い花を撮るときはスーパーマクロ+思い切って露出補正-1.0」にすると白飛びせずバッチリ写るということがようやく掴めたのだった。購入から6年も経つというのに今日の今日までちゃんとマスターしていなかったのもどうかと思うが、これでまたかわいい花があったらちゃんと保存しておくことができる。 こうして一つ収穫ができたことでまた気分がいい。


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 とはいえ、やはり芋ノ木ドッケの登りはきつい。 意外と忘れられがちであるのだが、芋ノ木ドッケの標高は1946mで雲取山に次ぐ東京で二番目の山である。 それが緩やかな雲取山の奥多摩側一般ルートと違い、鋭くとがっているのできついのは当然なのだ。


 ヒィヒィ言いながら登っていると、コヤセドノ頭(犬落ノ頭)のあたりで作業員が道標を設置していた。 そういえばさっきから道標が妙に新しくなっているような気がしたが、この付近の道標を一斉に交換しているらしい。 いくらヘリポート(もう少し上の方の平坦地の木を切り倒して簡易ヘリポートを作ったとのこと)まではヘリが荷揚げしてくれるとは言っても、そこから一本数十kgはある丸太を担いでこなければいけないわけで、その大変さは察するに余りある。 過保護な整備や道標は興ざめすることもなくはないが、やはりこうした通る人も少ない道でもきちんと整備してもらえるのは安全登山にはありがたいものだ。


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 ヤケトの頭を過ぎると木がまばらになりまた眺望が広がってくる。 芋ノ木ドッケ頂上直下はまるで展望台のようになっており、前回雲取山側から登った時の「眺望のないがっかりピーク」のイメージとは180度違う。 一回登っただけで「この山はこういう山」と決めつけてしまうのはいけないということだろう。 花と言い眺望と言い、芋の木ドッケの真の魅力は東側にあったのだ。 

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 頂上では登山道整備の作業員が休憩中だった。 日も差さない、眺望もない、寂しいだけの頂上と思っていたが、こうして数人いるだけでずいぶん雰囲気が変わってしまう。 雲取山へ向かうオスプレーおじさんとはここで別れ、こちらは三峰への下りとなる。 


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tag : 登山 奥多摩

長沢背稜未踏部分、ついに完踏!(その1 三ツドッケ~酉谷山)

奥多摩駅から延びる長大な尾根道、石尾根は雲取山まで続き、そこでグッと馬蹄型を描くように曲がって東京と山梨の県境を形作る尾根につながっている。 この馬蹄型を描き芋ノ木ドッケから長沢山、酉谷山、三ツドッケへと続くのが長沢背稜(またの名を県界尾根)である。 

ちなみに酉谷山より東の部分は天目背稜ともいうらしく、酉谷山から~三ツドッケの部分は長沢背稜と天目背稜が重複しているらしいのだが、天目背稜の三ツドッケから蕎麦粒山を経て川苔山に至る部分は一昨年の9月に踏破している。

そして昨年、鴨沢から秩父・三峰神社まで縦走した折、芋ノ木ドッケを巻かずにちゃんと登っていったので、三ツドッケから芋ノ木ドッケまでを踏破すれば、これまでの山行で足跡を残した奥多摩駅から雲取山を経て長沢背稜を通り、さらに天目背稜を通って川苔山、そこからさらに赤杭尾根を通って古里駅に至るという長大な徒歩踏破ラインがつながるわけなのだ(石尾根は七ツ石山から奥多摩駅まで下っている)。

 そんなわけで5月12日、三ツドッケの登山口である東日原に降り立った。 GWに天気が今一つの日が多かったせいか、平日だというのにバスは満員である。 もう一本前のバスだったらもうちょっと空いていたのかもしれないが、前日遅くまで仕事があったので4時前に起きる必要がある始発バスには乗れなかったのだ。
 
 さらに先の中日原(鷹ノ巣山)や日原鍾乳洞(天祖山)に向かうのか、まだ1/3ほど残っているが、前の二回とも一度も人に会わなかった三ツドッケの登山口に何人も登山者がいるというのはなかなか新鮮だ。

 軽く柔軟をし、GPSロガーのスイッチを入れ、ストックを伸ばし歩き始めたのだが、ちゃんと山を登るのは久しぶりだったせいか足が重い。加えて言えば冬に全然登っていなかったし、鍋割山の水運びもご無沙汰なので、避難小屋泊まりの重さの装備を背負うのも久しぶり(去年の金峰山以来)なのであった。 テントがない分だいぶマシではあるのだが、金峰山ではテン場に主要装備を置いてしまえばあとは行動用のサブザックに日帰りの装備を持つだけなのでテン場からはそれほどの重さではない。 が、今回は雲取縦走の時同様、最後まで食料と寝袋、調理器具と水を持たなければならないのだ。 

 そしてこのヨコスズ尾根、奥多摩の山の典型で序盤がきつい。眺望のきかない杉林の上、今日は異常に気温が高くしょっぱなから暑苦しい。 30分も歩かないうちにグッタリしてきてしまった。 後ろから70リットル前後のオスプレーのザックをしょったテン泊装備のおじさんが来ているのだが、はるかに軽いはずの自分のほうが抜かれそうである。 

 そういえばこの杉林を登っている途中、幹がぐるんと一回転した珍妙な杉の木があったはずなのだが、前回登った時はすぐ現れたような気がしたあいつがなかなか見えてこない。 まさか枯れて切り倒されてしまったのか・・・それとも自分がとんでもなく遅いからなかなか現れてこないのか・・・と思い始めた時点でようやく現れた。

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 後でタイムを見直したら雨に祟られた前回より早く着いていたので純然たる勘違いだったわけだが、そんなこんなで序盤はなかなか調子が出てこなかった。

 ところが! このきつい登りも滝入ノ峰の手前あたりから明るくさわやかな広葉樹林にかわり、体が目覚めてきたこともあって、だんだんと調子よく登れてくる。 なんというか急な割に眺望もなく報いが感じられないバス停からこの辺までの下半分ぐらいが厳しさだけで言えば核心部なんじゃないかなぁ、という気がしてくる。 そんでもって上半分は楽しさの核心部だ。 大分葉っぱは育ってきて新緑とは言うには遅いが、まだ色は淡くそれほど生い茂っていないのでまだ若干の眺望が残されている。 滝入ノ峰と横篶山の間のやせ尾根から左を見れば長沢背稜が見えるし、右に目をやれば笙ノ岩山や川苔山方面が見えてくる。

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窓のよう

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痩せ尾根

 そして何より嬉しいことに、このあたりからはトウゴクミツバツツジが咲いていた。 下のほうは盛りを過ぎているのだが、登るにしたがってより元気に、満開というか盛りになっていく。 近所に観光客が来るほどツツジで有名な寺があるのだが、山の中で見る野生のツツジはまた違ったありがたみがある。 そしてところどころ、真っ白いシロヤシオ(ゴヨウツツジ)も咲いているのだ。 シロヤシオといえば丹沢・檜洞丸のツツジ新道が有名だが、自分が登った年はハズレ年だったようで開花時期だったにもかかわらずポツリポツリ程度で花のつきが良くなかった。 それが今日は結構な咲き加減で、場所によってはトウゴクミツバツツジと一緒になって白の紫のハーモニーを見せてくれている。

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まぶしいぜ

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シロヤシオ

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 そしてそれをさらに引き立てているのは今日の天気だ。すりガラスを通したようなぼんやりした晴れではなく、雲一つない澄んだ青空で陽光が強烈ですべての色彩がより鮮やかに見えてくる。 
  
 オスプレーのリュックをしょったテン泊おじさんは自分と同じペースなので不即不離で歩いていたのだが、やはり自分と同じく立ち止まってはカメラを取り出し感嘆しっぱなしであった。 去年、鷹ノ巣山から石尾根を降りて千本ツツジを通った時にはある程度開花時期を見計らって狙っていったのであるが、今回はツツジの開花時期の事はすっぽり頭を抜け落ちていたので全く期待していなかった。なんというか、期待していなかったのにこれだけ咲いているとものすごく得した気分になる。
 
気分よく歩いていくうちに一杯水避難小屋に着いた。 小屋の前のテーブルとベンチはほぼ満員。今までの山行では考えられなかったが、前二回がこの山のベストシーズンを外していただけで、花咲く今時期ならばこれが当たり前なのかもしれない。

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 ここではドライフルーツを齧り小休止を取ってすぐに出発。 蕎麦粒山方面に5分ほど行くと水場があるのだが、水量が安定しないのと汲むのに時間がかかるので今回は水場にはいかない。 まだそんなに飲んでいないので酉谷山の水場までは十分持つだろう。

 オスプレイのザックをしょったおじさんと共に小屋の脇の急坂を登っていくと、ツツジはだんだんと蕾に代わっていく。 最初のピーク手前まで来るとすべて蕾であった。 この分なら来週の土日まではこの山でツツジを楽しめそうだな・・・と考えつつ下りにかかる。。 このちょっと下りのところから見える三ツドッケの本峰がなかなかいい。 頂上かと思って勇躍進んでいったら「そこは前衛峰だもんね」みたいなことがあると大体ガックリ来るのだが、ここは三つのピークが1セットみたいなもんなのであまり気にならない。

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 最後の登りをぐいぐいと進み、覚えのあるトゲトゲの草にちょいと引っかかれながら最後の露岩帯を抜けると三ツドッケの頂上に着く。 「主」を自称するおっさんが違法伐採したため抜群の眺望が広り、北の一部を除けば大パノラマだ。 近くは蕎麦粒、川苔山、おなじみの大岳山や御前山、ちょっとのっぺりして見える雲取の稜線はもちろんのこと、今日は空気も澄んでいるため丹沢や富士山もクッキリだ。 前回は気にもしなかった所沢方面もくっきり見える。 山頂にいた人に教えてもらったところ、西のほうに見える銀色のテカテカは西武ドームのようだ。

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大岳山、御前山方面

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蕎麦粒山~川苔山方面

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フッジ/^o^\サーン

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雲取山 手前の採石場に削られてるのは天祖山

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 素晴らしい眺望に「もう今回の山行の半分はモトをとったな」と満足してしまう。それでも、まだ今日の行程の半分は残っているのであまりのんびりもしていられない。写真を思う存分撮ったら、ここでも行動食を軽くつまんだだけで出発。 昼食は酉谷山避難小屋でカップラーメンを食べるつもりだが、1時半ぐらいには到着できるだろうか。

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テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

tag : 奥多摩

奥多摩廃墟探訪

 気になっていながらなかなか訪れることができなかった奥多摩湖ロープウェー((正式名称:川野ロープウェイ))の廃墟についに潜入。

行ってみたら意外と道路から近く、3月に登った三頭山のルートの一つであるムロクボ尾根の登山口のすぐ脇であった。 オツネさんが登ったルートもこちらであり、一度で済ませておけばよかったような気がしないでもない。


さて、その奥多摩ロープウェーの廃墟であるが、廃墟系のブログではおなじみであっても正確な場所を記してあるのは意外と少ない。あらためて書いておくと、今回訪れたのは二つあるロープウェー駅のうち『三頭山口駅』のほうである。 廃墟そのもののスケール、面白さとしては『川野駅』のほうが上のようなのだが、こちらは民家が近くにあり、治安上の問題もあってかフェンスによって封鎖されてしまった。 


 で、その三頭山口駅はここにある



西東京バス深山橋バス停を降りて橋を渡り(小菅の湯行きなら深山橋を渡った所の陣屋バス停)、橋を渡ったら右に折れて奥多摩周遊道へ入る、そして三頭橋を渡り、しばらく行くと川野駐車場がある。 ここにはかつてのロープウェーの櫓があるから、もうすぐそこにあるのが判るだろう。

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駐車場にある櫓

 この駐車場のすぐそばに斜面を登っていく小さな道があるのが判る。 ここを登っていけば、すぐそこが廃墟としてトップクラスの人気を誇る三頭山駅の跡だ。

 廃墟系サイトではかなり秘境感を漂わせているのでやや拍子抜けであるが、そもそもここは観光駅なのである程度アクセスが良いのは当たり前かもしれない。 もっとも更なる過疎化や利用者の減少によってバス便がなくなってしまえば絶望的にアクセスは悪化するのであるが・・・

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 さて、近寄ってみるとさすがに人気廃墟だけあって佇まいが「廃墟らしい」。 ボロボロになって穴の開いた壁、腐りおちた木のドアや窓枠、損傷した便器や錆び付いた消火器・・・
特に男子便所の朝顔は流しボタンもついておらず、朝顔自体も小さく、かなり低い位置にある。 wikipediaによれば1966年に冬季休業名目で操業を停止しそのまま営業をやめてしまったというから、既に50年を経過しているわけで、ここが営業して聞いた当時は今より体格の小さい人が多かったのではないか・・・と想像した(成年男子の平均身長は今のほうが8~9㎝高い)。

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圧巻だったのは上部の機械室で、大型の滑車やワイヤーの巻取りリールはかなりの迫力。

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ホームに降り立つと、かつてのロープウェーのゴンドラのうちの一台「みとう号」が鎮座ましましている。ちなみにもう一台の「川野号」は湖を挟んで反対側の川野駅にいるようだ。

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建物の脇の階段を上って屋上に出ると、そこは草木が生い茂り森との境界が危うくなっていた。コンクリートの建物のはずだが、最初に小さな亀裂から入り込んだ雑草が徐々に勢力を広げていき土壌を作っていったのだろうか・・・。まるで遷移の一場面に立ち会ったかのようであった。

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屋上はスズメバチの巣があるらしく、怖そうなのがブンブン飛び回っているので早々に撤収。 一旦駐車場に戻って用を足したのち、本日の第二目的地である大寺山の登山口に向かう。

が、事前のチェックが甘く見当違いの方向へ進んでしまい大幅に時間を食ってしまった。 やっとこ探し当てた登山口は蕎麦処・陣屋の裏手だったのである。 全く何をやっておるのか。  やや自分に憤りつつ一旦マンゴーを齧り、出発。

ところが、ここで問題が発生した。今日は同行者がいたのだが、事前に送ったメールにURLリンクが張ってあったためスパムとして弾かれており、「ある程度本格的な登山になるよ~ん」という肝心の内容が伝わっていなかったのだ。 前回の田浦廃墟と同じようなつもりだったらしく、ワークブーツ、Gパン、Tシャツという軽装の上に普段の運動不足が祟り、登り始めてわずか10分で音を上げてしまった。

置いて行って一人だけ登るのもなんなので、事前にリサーチしておいた第三候補の奥多摩むかしみちに転戦することにしたのだが、バスが来るまで時間があることもあり、奥多摩湖畔をかなりの距離歩いて時間をつぶすことになってしまった。 2週間ほど前だったらダム周りは桜が満開でもう少し気分もよかったのだが、今にも振り出しそうなどんより空では意気も上がらない。

 ふれあい館からむかしみちに入り奥多摩湖を目指したものの、三分の一ほど進んだところでコーヒーを淹れて休憩していたらパラパラと何か落ちてきた。  昨日の予報では晴れのち曇りだったと思うが、今朝になって駅のディスプレイつき自販機の予報を見たら夜から雨になっていたので嫌な予感はしていたのだが、思いのほか早く降り出したようだ。

 案の定というか、同行者はレインウェアはおろか傘すら持っていないのでここで打ち切るしかない。 運のいいことに奥多摩ビジターセンターのレンジャーサポートのボランティアがここで休憩を取っていたので最寄りのバス停へのエスケープルートを教えてもらいここで撤収。

 途中撤退を重ねる締まりのない行程になってしまったが、GPSでみたら歩いた距離は14㎞を越えているので、同行者にはいい運動になったようだ。 この後「もえぎの湯」で汗を流し、帰宅の途に就く。 次回はそれなりの装備を用意させてきっちり大寺山をキメたいところである。






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Author:piccoli
 自転車、釣り、スノーケリングにハイキングとアウトドア遊びばっかしてる不良中年です。 主な出没地域は三浦湘南、真鶴に奥多摩周辺。 

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